HSP・繊細さんあるある「自分への要求が高い」対処法とは?
この記事でわかること
- HSPの方が抱えやすい、あるあるの問題とは?
- あるあるの問題への対策・解決方法とは?
こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
今日のこの記事では、HSPの人が抱えやすい問題とその解決方法の紹介をしていきます。
↓前回のHSPの方に向けて書いた記事はこちら。あなたの特性を知るきっかけになります。
HSPの人は普段の生活の中で心がキャッチする情報量が多く、HSPでない人に比べると疲れやすかったり、メンタル不調になりやすかったりします。
それは感受性が強いからこそ起こることで、多くの情報をキャッチできていることの代償のようなものです。
捉えた情報をストレス少なく、上手に使えるようになっていくと、HSPならではの働き方や人間関係の築き方が見えてきます。
周囲の人の感情を察知して、その人にとって良い接し方ができるようになったり、ミスを減らすための事前準備を整えられるようになったりすることもあるでしょう。
しかし、HSPのネガティブな症状に困ることもしばしばあるでしょう。
そのために、対処法を知っておくことがとても大切です。
そうすることで、HSPの強みを活かしながら生活することができるので、「自分が繊細な人でよかったなあ」とじんわり感じられるようになっていくでしょう。
HSPの特性と、上手く付き合っていくこと。 このブログをそのために参考にしていただけると嬉しいです。
今回テーマにするHSPが持ちやすい問題は、 「高い要求を自分にしてしまい、常に自分の物足りなさを感じてしまう」というものです。
あなたが今回の話に当てはまるかどうか、 次の文章に合うシチュエーションを、自分の職場環境なり生活環境なりにアレンジしながら想像してみてください。
〜目次〜
仕事の出来に対する考え方
あなたが行なってきた仕事に一区切りがつきました。 あなた自身、その仕事のクオリティにそれほど満足していなかったのですが、周囲の評価は上々で、上司からは「いい感じだね」と褒めてもらいました。
あなたはそのことに嬉しさを感じるとともに、以下のどちらかの感情もよく感じます。
A. 「満足できるレベルではなかったから、まだまだがんばらなければいけないな」
B. 「またあの仕事に似たものがあれば、任せてもらおう」
このようなシチュエーションになったとき、どちらを強く感じることが多いですか?
HSPが抱えやすい問題「自分への要求が高い」
Aと感じるか、Bと感じるか。
このうち、HSPは”A”と感じる人がより多いと言われています。
HSPの傾向として、多くの人に共通するのが「自分により高い要求をしてしまいがち」「自分に対する理想が高い」というものです。
「あの人は褒めてくれているけど、自分はまだまだだ」 「理想の状態にはほど遠いのだから、今の状態にはそれほど価値を感じない」
周囲から見ると、「なぜそんなに自分に厳しいのか」と疑問を持たれることもあるでしょう。 実際、自分の特性に合った職種を選んだHSPは、「仕事ができる人」と思われることも少なくありません。
・どんなときでも、100%の力を発揮しなければならない。
・ほかの人がいるときは、その人のためにならなければいかない。
・ほかの人のように、私もできなくてはならない。
・周りの人に弱みを見せてはならない。
・失敗してはならない。
これらのルールを自分の中に持っているので、手を抜くことはありません。 そうすれば、主に個人的な作業が物を言う仕事であれば、習熟度にしたがって高い評価につながるのです。
しかし、その分長時間、他の人がいる場にいることは大きな負担となります。 他人の前にいる自分は常に全力で、しかもさまざまなことに注意を払っているので、すぐにくたくたになってしまうのです。
HSPが「高い要求を自分にする」理由とは?
では、なぜこのように自分に厳しくなってしまうのでしょうか。
それは「自尊感情の低さ」です。
自尊感情とは「自分の価値を信じる心」のこと。 自分の中に潜む”心の芯”となる部分が、自分にとって価値があると信じられるとき、人は自尊感情が高くなります。
2016年に流行ったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で”自尊感情”が取り上げられていましたが、この感情が低いと「がんばらないと好かれない」という思い込みが心の中で育ってしまいます。
自分の価値を低く感じているので、その分できることを増やすことで相手にとって価値のある人になろうと思うのです。
できることを増やすための基準の高さ。
一見、”基準が高い人”というのは素晴らしいように思われますが、このようなネガティブな発想から生まれたものは、その人自身を苦しめるものにもなるのです。
「あえて基準を低くする」ことが自尊感情を高めるコツ
基準を高く設定してしまっている自分に気づくこと。 そして、基準を低く設定し直すこと。
この2つが自尊感情を高める第一歩です。 そして、基準を低く設定した”ありのままの姿”でほかの人から受け入れられることが、自尊感情を高めてくれるのです。
しかし、「今までずっと基準を高くしてきたのに、急に低くするなんてできない…」と思うかもしれません。
「基準を低くすると、こんな悪いことが起こるのではないか」と考えていることの多くは実際に起こるでしょう。そして、それによって人が離れてしまうこともあるかもしれません。 HSP気質の人はそういったことを予測し、基準を高くしているのですから。
だからこそ、基準を低く設定し直すには、大きな勇気が必要になることでしょう。 これを1人で行うことは並大抵のことではないと思います。
そのために必要なのは、「基準が低い自分でいても良い”環境”を見つけること」です。
人は環境に左右される生き物なので、「なんか知らないけれど、ここは自分を出せる場所だ」 と思えるところにいるうちに、自分自身を勝手に変えていきます。
”ありのまま”を出せる環境を増やす
私がとても良いなと感じる考え方の1つに、「自立とは依存先を増やすこと」というものがあります。
これは、東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷晋一郎先生が提唱している考え方です。
発達障がいのある熊谷先生は、依存先を親だけの状態から一人暮らしをすることで、友だちや社会などの依存先を増やすことで、自分が生きていける感覚を強めていったそうです。
HSPの人たちは「自分に合う環境を探す」よりも、「自分を環境に合わせる」という意識の方が強いことが多い印象があります。
まずは、身近な人の中から”ありのままでいれる人”リストを作り、その人たちが共通して持っている特徴を挙げてみましょう。
それは、
・自分の考えを押し付けない人なのか、
・まずは話を聞いてくれる人なのか、
・何事も「いいですね」とポジティブなところから反応をくれる人なのか。
それが分かれば、その特徴を持った人々との関係を持ち続けることで、居心地の良い人が周囲に残ることになります。
まとめ
今回は、HSPの人が抱える悩みとして多い「自分への基準が高い」ことに対する考えをお伝えしました。自尊心を上げるためにも、まずは自分の基準の高さに気づいて、ありのままでもいられる人を周囲に増やしていく意識で過ごしてみましょう。
ご覧いただきましてありがとうございました!
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