脇見恐怖症の子供がいる親のあなたへ。脇見で悩む中学生・高校生との接し方とは?

この記事でわかること

  • 脇見恐怖症の子供が抱えている辛さ
  • 脇見恐怖症の子供へのNGな関わり方
  • 脇見恐怖症の子供へのベストな子育て、関わり方

ザッキー

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです

↑動画でご覧になりたい方はこちらから(9:26)

今日は「脇見恐怖症で悩んでいるお子さんへの関わり方」についてお話ししたいと思います。脇見恐怖症に苦しむ子供たちが直面する課題と、それに対処するための効果的な親の関わり方について深く掘り下げていきます。子供たちが日々の生活や学校で直面している様々な困難や、親が取り組むべき具体的なサポート方法についてもお伝えします。

脇見恐怖症になると、見ようと思っていないのに視線を送ってしまい、相手を不快にさせているのではないかと思い込んでしまいます。

そして自分の視界に人や物が入ることを恐怖に感じてしまいます。

さらに思春期とは、社会性が芽生えて「他人からどう見えるか」を気にし始めたり、「集団の中でどんな立ち位置か」を気にし始めたりして、心が不安定になりやすい時期です。

なので、対人恐怖症や脇見恐怖症以外の社会不安障害など、その他の症状も併発しやすく、ご家族のサポートやケアが心の支えになります。

親御さんにとって、大切なお子さんが悩んでいる姿を見るのは辛く心配だと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

脇見恐怖症の子供が抱えている悩み・不安な点

脇見恐怖症の子供が抱えている悩み・不安

脇見恐怖症を持つ子供は、「自分の視線が周囲にどのような影響を与えているか」に過度に焦点を当てることで、日々の人付き合いや学校生活が困難になりがちです。

自分が世界に一人なら問題ありませんが、当然学校や街なかにはたくさんの人がいますので視線の悩みは尽きません。

これらの悩みは、子供の自尊心や自己効力感にも影響を与え、社会的な孤立や内向的な性格を強める可能性があります。結果的に引きこもりになってしまったり、全く外に出なくなってしまうので行動範囲が過度に狭くなってしまいまうこともあります。

脇見恐怖症の授業中・学校生活での悩み

脇見恐怖症の学校生活

脇見恐怖症の子供は、周囲の生徒や教師が気になって、顔を上げて黒板を見ることができません。それが学習への集中力を損なう原因となります。

授業に集中できないので成績が下がり、自信喪失や自己否定に陥ります。

真面目に授業を受けたい子供にとって、とても辛い状態です。

また、下を向いてばかりいると、態度が悪いと勘違いされることもあるかもしれません。教師から「授業への参加意欲が低い」と思われて、よく思われない可能性があります。

また、同級生とのコミュニケーションが取りにくくなることで、友人関係の構築にも支障をきたします。常に視線を合わせないようにしていたりすることで、「この人は私と一緒にいても楽しくなさそうだ」と思われて相手から避けられることにもなってしまいます。

(もし症状を伝えても、「なんで自分の視線が気になるの?」というように相手に理解されないことが多く、誰にも理解されないという孤立感や精神的ダメージの大きい病気です)

受験シーズンとなると、さらに深刻です。しっかり勉強に取り組みたいのに、脇見のことで頭がいっぱいになってしまって、したいことができないというジレンマが強まります。

さらにその先の進学や就職を決める際、「人と関わらない環境や仕事は何かないか」というように脇見恐怖症のせいで自分の選択を狭めてしまいます。

やりたいことや夢があっても、諦めてしまうお子さんも多いでしょう。

脇見恐怖症の日常生活での悩み

授業中だけでなく日常生活においても、脇見恐怖症の子供は常に「どこを見れば良いか」という感覚に悩まされます。

  • 通学中(電車・バス)
  • 食事の時間
  • 人とすれ違う時

などなど、人が周りにいる、日常のあらゆる状況でストレスを感じてしまいます。

脇見恐怖症の本当の辛さは「自分の視線が周りに迷惑をかけて、嫌われている」と思い込んで、自己否定してしまうところにあります。

それでは、ここからは親御さんのお子さんへの関わり方をお話ししていきます。

ご両親から脇見恐怖症の子供へのNGな関わり方

ご両親から脇見恐怖症の子供へのNGな関わり方

まずは「こういう考え方や接し方はやめた方が良い」ということをお伝えします。

今のご自身の関わり方がどうかを一度考えてみてください。

「導いてあげる」という考え方で関わる

脇見恐怖症の子供に対して「正しい考えや方向に導いてあげる」という姿勢は、しばしば彼らを圧迫感でいっぱいにさせる可能性があります。

子供が悩んでいる姿を見ると、正しく導いてあげたいと思うかもしれません。

しかし、「正しさ」で責めると子供は反論できず、自分の感情を抑え込み、悔しさをただ飲み込みます。

例えば、「気にしなければいい」と言ったとして、そんなことは、本人が一番分かっています

どうすることもできないから苦しいし、悩んでいるのです。

子供は親の期待に応えようと無理をすることも多いです。しかし無理をしてもやっぱり良くならないとなってしまうと、さらに「やっぱり自分はダメだ」と自分を責めることにもなってしまいます。

「導いてあげる」という考え方で関わることで子供が自分の感情や不安を正直に表現する機会を失うことにつながり、彼らの内面的な苦痛を増大させる原因となってしまうのです。

自らの基準で、不注意な言葉をかける

脇見恐怖症の子供への言葉のかけ方に注意しましょう。

  • 気にしすぎじゃない?
  • とにかく学校に行きなさい

このような言葉をかけることは、お子さんの不安をさらに深めて追い詰めてしまいます。

これらの言葉は、子供の感情や体験を無視し、彼らの症状を単なる気のせいや過小評価として扱っていると感じさせます。他人から見たら大したことではなくても、本人からしたら大きなことですし、感じていることは絶対的な真実なんです。

また、過剰に期待を伝えるのもやめた方が良いでしょう。

子供は、親からの期待に応えなくてはいけないと感じてしまい、プレッシャーになってしまうからです。

根本的に脇見恐怖症のような社交不安障害になる方は、他人の感情や言動の変化に敏感で、深読みしてしまうことが多いです。「こう思われてるに違いない」とか「嫌われているかも」という深読みや、「嫌われたくない」という不安が根底にあるからこそ悩んでいるからです。過剰な期待によって、これらの不安感や恐怖の感覚をさらに強めてしまうんです。

これらの関わり方によって子供は、自分の価値をどんどん低く感じて自己肯定感が下がったり、「誰にも理解されず、自分は一人なんだ」という孤立感や無力感を強めることになってしまいます。

親のベストな関わり方

それでは、親御さんのベストな関わり方を紹介しますね!

考え方、接し方、言葉のかけ方に分けてお伝えします。少しづつ取り入れてみてください。

1. 考え方 〜不完全でもOK〜

脇見恐怖症の子供は、しばしば自分の行動や存在が周囲から否定的に捉えられることを恐れ、自分自身に厳しくなりがちです。

「人から否定的な評価を受けてはダメだ」「自分に価値がない」と思ってしまうんですね。

ある種、完璧主義のようになって、自分をどんどん追い詰めて、メンタルが弱っていきます。

「完璧じゃなくてもいい、不完全でもOKなんだ!」と少しずつ思うことができれば、脇見恐怖症の改善に繋がります。

親としては、「子供に完璧である必要はない」というメッセージを伝え、小さな成功を祝い、失敗を受け入れることが重要です。失敗は成長の一部です。

親自身や家族が失敗している姿を見せて、完璧でないことを示しあげるのもおすすめです。子供も自分自身を受け入れやすくなります。

このようにして、子供は自分の不完全さを受け入れ、自尊心を育むことができます。

2. 接し方 〜子供のありのままを受け止める〜

今、子供が感じている感情や状況をそのまま受け止めてあげましょう。

「いや、それは違うんじゃない?」というように正論や親の考えをぶつける必要はありません。

また、ありのまま受け止めるといっても、お子さんの気持ちを無理に理解しようと思わなくても大丈夫です。

「気持ちがわかる」という共感ではなく、「今、つらい状況なのがわかったよ」と言葉をかけて、寄り添ってあげてください。

「意味が分からない」「なんでそんなことが気になるんだ」というように子供の感覚を否定せず、まずは子供の話に耳を傾けてあげましょう。

親が子供の話を注意深く聞き、寄り添うことで、子供は自分が理解され、受け入れられていると感じることができます。

子供の感情を尊重することで、安心感を与えることができて、信頼関係を深めることができます。

脇見恐怖症で悩んでいると「誰にも理解されない」「この病気は自分が独りでずっと抱えていくしかないんだ…」という絶望感や孤立感が強くなりますので、このような安心感が得られるだけでも、大きく変わってきます。

3. 言葉のかけ方 〜「お父さんお母さんは味方だよ」「そのままのあなたで十分価値があるんだよ」〜

脇見恐怖症のお子さんへの言葉のかけ方

子供の気持ちを受け止めた上で、

「応援しているよ」

「いつも味方だよ」

と伝えてあげましょう。親としてできるサポートを提供するという意志を伝えます。

子供に何をしてあげられるのか分からなくて、親御さんも悩みますよね。

その時は、「応援したいけれど、何ができるか分からないから教えて欲しい」

と、そのまま子供に聞いてみてください。

「できることはしてあげたい」という気持ちを伝えることが大切です。

お子さんの一番の味方になってあげてください。

繰り返しにはなりますが過度な期待を背負わせるのはやめましょう

「勉強に集中できるように応援しているからね!〇〇大学に受かろうね!」のように言ってしまうと子供にはプレッシャーです。

「親の期待に応えないといけない」「もし〇〇大学に受からなかったら自分には価値がない」と思ってしまいます。

「そのままのあなたで十分価値があるんだよ」ということを伝えてあげましょう。子供のプレッシャーを軽減し、自己肯定感の向上を促進します。

まとめ

脇見恐怖症は認知度が低く、理解されにくい病気です。

他人に打ち明けられず、ひとりで抱え込んでしまいます。

反対に、親御さんもどう関わっていいか分からず、悩んできたと思います。

育て方が間違ったなんて絶対にないので安心してください。

親御さんは、お子さんの心の支えになってあげてくださいね。

脇見恐怖症はしっかりケアすれば、改善する病気です。

僕自信、脇見恐怖症を克服したひとりです。

WaReKaRaゼミでは、個別カウンセリングやグループワーク、コミュニティでの横の繋がりなど、様々なアプローチで対人関係への不安や生きづらさの改善などを行っています。

ゼミについて詳しく知りたい方はぜひ下のページもご覧になるか、お問い合わせページからご連絡下さい^^

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