自己理解とは?簡単なやり方で強みが分かる【就活や転職の自己分析に】

先日、大阪府主催の就活生向けセミナーに登壇して、自己分析や自己理解についてお伝えしました。

その際にお伝えした内容をもとに、就活生だけなく、転職を考えている人や今の仕事のモチベーションが上がらず自分の強みを知りたい方にも意義のあるような自己分析、自己理解の内容をまとめていきます。

https://osaka-diversity.com/student/seminar/20221026

https://osaka-diversity.com/student/seminar/20230128

先日のセミナーはこちら↑

今回の記事では、当日こちらのセミナーで使用したスライドから抜粋して、自己分析に関してお伝えしていきます。

強みの見つけ方

自己分析に関して悩んでいる人は

「自分の良いところはなんなんだろう…?」

「自分の強みってどんなことなんだろう…?」

ということで悩んでいることが多いです。

そこで、セミナー当日は強みの見つけ方として以下の3つの方法をお伝えしました。

①過去の経験から強みを見つける

②短所の見方を変えて強みを見つける

③診断ツールで強みを見つける

「強み」とは?

まず、そもそも「強み」とはなんだと思いますか?

(当日のスライド)

強みや長所を研究する心理学の一分野である「ポジティブ心理学」では強みをまず5つのカテゴリーに分けています。

・スキルや行動面の強み

・持って生まれた才能や性格

・興味

・価値観

・外部のリソース

スキルや性格などはイメージしやすいと思いますが、興味や価値観もあなたの強みだということは大切なポイントです。

あなたが興味を持って好きでできることは、他の人にとっては興味を持てないことかもしれません。その場合、あなたは苦もなくその行動をできるので、強みになります。

例えば、小さい頃からTVゲームがとても好きで、そこから独学でゲームのプログラミングを勉強し、今はITエンジニア、という人もいます。自分の興味を追究することで強みを身につけた典型例ですね。

価値観はそれをただ持っているだけでは「強み」として機能しませんが、たとえば「達成」という価値観を持っているとしたら、実際に目標に向かってコツコツと努力を積み重ねることで、「粘り強さ」という「強み」として現れてきます。

まずは「私はこういう価値観を持っている」と認識して、それを活かす行動をとることが大事です。

ちなみに外部のリソースとはあなたが持っている人の繋がりなどです。あなたをサポートしてくれる家族や友人、コミュニティなど、あなたの外側にあるものもあなたの強みと言えるので、一度整理してみることをお勧めします。

また、強みの特徴として「3つのE」があります。

Essential …「ありのまま」の自分でいるとき、何か行動していて「ああ、いま自分らしくいれているな」と思えたなら、それが「強み」を発揮しているときと言えます。

 Energized …自分の内側からどんどんエネルギーがわいてくるように感じられるとき、いわゆる「ゾーンに入る」とか「フロー」と呼ばれる状態の時「強み」を発揮していると言えます。

Easy …自分にとって簡単にできたりほとんど無意識で行えるようなことは、他の人にとっても同様に簡単にできるとは限らないため、あなたが「強み」を発揮しているときかもしれません。

これらの状態になっている時にあなたは強みを発揮していると言えるので、「どういう時にこれらの状態になれていたか」を思い出すことで自分の強みに気づいていくことができます。

過去の経験から強みを見つける

(当日のスライド)

当日のセミナーでは先程のような強みに気づいていくために、ライフラインチャートを書いて過去の経験を見返していきました。

ライフラインチャートとはモチベーションの度合いや幸福度によって、過去の自分の人生を一本の線で表す方法のことです。

まず、現在に至るまでの印象に残っている出来事を、モチベーションの度合いによって0を基準に点を打っていきます。

点の横に出来事や、感じたこと、意識の変化も書き出していきます。

そして、点と点を結んで一本の線にします。

(当日のスライド)

最後に、上のように、出来事やチャートの上下に対して「なぜ?」と自問自答します。

「自分はこのときどんな気持ちだったのか?なぜモチベーションが上がったのか?」

「なぜこの出来事でモチベーションが下がったのか?」

このように自問自答を繰り返しながらライフチャートを作っていくことで、自分という存在を客観視して自己理解を深めることができます。

また「そもそもなぜこの出来事が印象に残っているのか?」と考えると、

そこにあなたの価値観があらわれていることも多いです。

ちなみに上のライフラインチャートは実際のザッキーのチャートです。書き出すことで、かなり客観的に人生を見つめ直すことができました。

皆さんも一度、時間をとって実際に紙に書いてみることをお勧めします。

(当日のスライド)

実際に紙に書き出したら、上記のような質問をして、自分の強みや価値観について考えてみてください。過去を見返すことからあなたのこれからの人生を考えていくこともできます。

短所の見方を変えて強みを見つける

人間は自分の短所ばかり目についたり気付きやすく、長所や強みにはなかなか気付きにくいです。

これは脳の特性としてそうなっているのですが、この特性を活かして、認識している弱みを意識的に強みに置き換えていくという方法が使えます。

(当日のスライド)

あなたが「短所・弱み」だと思っていることでも、見方を変えていくことで「強み」にもなります

例えば「優柔不断」は「他人の意見を尊重できる」と言うこともできます。

このようにある物事を捉え直すことを「リフレーミング」と言います。

「弱み」と思っていることをリフレーミングする時は

「この特徴の良いところは?」

「これはどんな時に役立つ?」

というふうに自問自答すると強みとしての面にも気付きやすくなります。

(当日のスライド)

当日は実際に、上のようなリフレーミングの例をお伝えしました。

「ただの言葉遊びじゃないか。意味ないだろ」と思うかもしれませんが、

これらの特性があなたの中にあることは間違いありません。

弱みを強みにリフレーミングした後に、先程のライフラインチャートを活かして、

「この強みが過去に発揮された経験は何があるか?」

というふうに過去にさかのぼることで、思い出せていなかったような出来事も改めて思い出せたり、それによって自分の強みとして認識できるということもあります。

ぜひリフレーミングとライフラインチャートも合わせて実践してみてください。

診断ツールで強みを見つける

(当日のスライド)

これは簡単にご紹介だけなのですが、強みを見つけることのできる診断ツールを利用するというのも一つです。

ストレングスファインダーは「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」という書籍を購入すると、入力コードがついてくるのでそちらから実施できます。(中古で購入するとコードが使用済みのことがあるのでご注意ください)

VIA-ISテストは先程ふれたポジティブ心理学の第一人者でもある博士が開発した診断ツールです。こちらは無料で実施することができます。こちらから実施できます。

おわりに

今回の記事では、大阪府主催の就活生向けの自己分析セミナーでお伝えした内容をもとに、強みとはなんなのか?というところから強みの見つけ方を3つ紹介させていただきました。

3つとも実際に1人でできるワークになりますので、ぜひ実践してみてください。

また、普段僕はWaReKaRaゼミでこのようなグループワークを毎月2回実施しています。

自己理解のためのワークやコミュニケーション力を向上させるような実践練習も行っていますのでぜひご興味のある方はこちらからご覧ください↓

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