対人恐怖症・コミュ障で仕事が続かない【原因・対策】おすすめの仕事とは?
対人恐怖症のために人前に出ることに不安や恐怖を感じる、人前に出られない、という状態は、日常生活だけではなく仕事にも影響が出てしまいます。
今まで普通にできていた仕事でも、対人恐怖症を発症してからは急に困難に感じてしまい、仕事を続けていくことができるのかどうかも不安になってしまいます。
この記事では、対人恐怖症のために仕事を辛いと感じてしまう方に向けて、仕事が辛い理由・辛いと感じる場面と仕事を続けるための対策、そして対人恐怖症の方に向いている仕事の条件をご紹介します。
〜目次〜
対人恐怖症・コミュ障で仕事が続かない理由
まずは対人恐怖症の人が直面する、仕事上の困難な点についてお伝えします。
何が問題点なのか、まずは辛い場面や原因を整理することによって向き合っていいくことができます。
人と話すのが苦痛
対人恐怖症の症状が最も出やすいのは、会話する時や人前で話をする場面です。
対話中に心臓がドキドキしたり、手が震えたり、話す内容を忘れたりすることが頻繁にあります。
会議やミーティングで発言を求められたり、顧客の前でプレゼンテーションを行ったりする場面では、強い不安や恐怖を感じてしまいます。
社外の人だけでなく、上司や同僚と話をする場面は多いですが、人と話すのが苦手な対人恐怖症の方にとってはツラい環境といえます。
また、自分の話が相手にどう思われるかを過度に気にし、否定されることや馬鹿にされることを恐れる傾向があります。
過去の恥ずかしい経験がトラウマとなり、話すこと自体に対する恐怖を増大させることもあります。
自己評価の低さから自分の話し方や内容に自信が持てず、常に自己評価が低い状態が続きます。
人の視線が気になり集中できない
周りの人の視線が気になったり、自分の行動を観察されているように感じて落ち着かず、仕事に集中できなくなってしまいます。
また「自分に対する他人の評価」に対して強い不安を感じてしまい、自分が悪く言われているのではないかと悩んでしまうことも多いです。
対人恐怖の中でも特に「視線」に対する恐怖が強いという方は「視線恐怖症」かもしれません。視線恐怖症に関して詳しくはこちらをご覧下さい。
会議などの人の集まる場所が苦痛
大勢が集まる場所や、人前での振る舞いに強い不安や恐怖を感じてしまうため、人の集まる場所が苦手です。
発言を求められる会議や、周囲の人との会話や雑談が求められる宴会などは、特に苦痛を感じてしまいます。
これらの場面では、視線や評価への過度な恐れから心拍数が上がり、手汗や震え、過呼吸などの身体的症状が現れることがあります。
さらに、頭が真っ白になり、適切に発言できなくなることもあり、結果として会議や宴会に参加すること自体が非常にストレスフルな経験となります。
通勤で人が沢山いる場所にいると疲れてしまう
駅や電車には大勢の人がいるため、周りの視線が気になって通勤を苦痛に感じてしまいます。
不安が強まってしまうと途中で電車を降りてしまったり、遅刻したり、最悪の場合は仕事に行けなくなることもあります。
混雑した場所では視線や人の動きに過敏に反応し、心拍数の上昇や呼吸の乱れ、さらにはめまいなどの身体的症状が現れることもあり、これが精神的・肉体的な疲労感を引き起こします。
このような状況が続くと、通勤そのものがストレスとなり、仕事を続けることが難しくなります。
対人恐怖症・コミュ障に悩む人が仕事を続けていくための対策
ここまではそれぞれの場面から、仕事が辛くなり続けられない理由を整理しました。
ここからは、対人恐怖症の方が仕事を続けていくためのポイントをお伝えします。
自分が何に苦痛を感じるかを知る
まずは、自分がどんなことに苦痛を感じているのかを見つめなおしましょう。
具体的には、日常の業務や対人場面で不安やストレスを感じる瞬間を意識的に記録することが有効です。
例えば、会議で発言する際や、通勤中に特定の状況で強い不安を感じる場合、それをノートに書き留めてください。
これによって、自分がどのような状況で特に苦痛を感じるのかを具体的に把握することができます。
次に、これらの情報をもとに、具体的な対策を考えることができます。
例えば、会議での発言が苦痛であれば、事前に発言内容を準備し、リハーサルを行うことで不安を軽減することができます。
また、通勤がストレスとなる場合は、混雑を避けるために通勤時間を変更することや、在宅勤務を検討することも一つの方法です。
早めに上司や人事に相談する
業務をこなすのが困難な場合は、早めに上司や人事に相談しましょう。
自分が感じている不安やストレスの状況を正直に伝え、具体的な苦痛やツラさについて説明してください。
これにより、業務内容の調整や配慮、サポートを受けられる可能性があります。
例えば、会議の頻度を減らしたり、業務の一部を他の同僚に委ねることが考えられます。
さらに、職場に産業医や保健師、企業内カウンセラーがいる場合は、彼らに相談することも有効です。
専門家のサポートを受けることで、対人恐怖症やコミュ障での悩みに対する具体的な対策を講じることができます。
これにより、職場環境の改善や自身のメンタルヘルスの向上が期待できます。
早めに相談することで、問題が大きくなる前に対策を講じることができるため、仕事を続ける上で非常に重要です。
周囲からの理解を得る
可能であれば、同僚には対人恐怖症の症状を伝えておきましょう。
自分がどのような状況で不安を感じるのか、どのようなサポートが助けになるのかを説明します。
事前に理解を得ておくことで、仕事で困難を感じた場合に配慮や支援を受けやすくなります。
「言ったらおかしいやつだと思われる」と感じるかもしれませんが、実際には対人恐怖症やコミュ障の悩みは多くの人に共感され、理解されることが多いです。
打ち明けることで、職場に理解者がいるという安心感を得られ、仕事に対する不安や恐怖が軽減されることがあります。
悩みを人に相談するのは勇気がいりますが、周囲の理解とサポートを得ることで、仕事を続けやすくなるでしょう。
周囲からのサポートを得ることが、対人恐怖症やコミュニケーション障害を持つ人にとって重要な対策となります。
対人恐怖症の克服のための行動にうつる
上司や同僚に相談できたら、次は克服していくための行動に移りましょう。
何も前進できていないと自分を責めることが自己肯定感の低下につながりますので、少しずつでも着実に行動することが大切です。
一人で悩まず、医師や専門家に相談することが第一歩。
普段の生活でも、リズムを整えたり、リラックス法を探すなど、症状克服のための行動を心がけましょう。
具体的な行動の例としては以下のようなものが挙げられます。
- 専門家のサポートを受ける:カウンセリングやセラピーを受けることで、専門的なアドバイスを得られます。
- 小さな成功体験を積む:簡単な対話やプレゼンテーションから始めて、少しずつ自信をつける。
- リラクゼーションテクニックの習得:深呼吸、瞑想、ヨガなど、リラックスできる方法を日常生活に取り入れる。
- グループワークやサポートグループへの参加:同じ悩みを持つ人たちと経験を共有し、励まし合うことでモチベーションを高める。
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対人恐怖症に向いている仕事
ここからは対人恐怖症の方に向いている仕事をご紹介します。
症状には個人差があり仕事の向き不向きも人によって違いますが、自分に当てはまる症状を考えながら参考の一つにしてみてください。
特に視線恐怖症(他者視線恐怖もしくは自己視線恐怖)の人は以下の記事もぜひご参考になさってください。
少人数でできる仕事
大勢のスタッフと協力しながら働くことは、対人恐怖症の方には難しい場合が多いです。
少ない人数で作業をしたり、小さな規模のオフィスでの事務作業であれば、不安を感じる場面が少なくなり、働きやすいでしょう。
リモートワークや在宅勤務ができる仕事
対人恐怖症は、人前での振る舞いや発言について不安や恐怖を感じます。
そのため、在宅勤務しやすい仕事を選べば、自宅で落ち着いて仕事ができますし、電車やバスなどの通勤で感じる不安も避けられます。
接客をしなくても良い仕事
店頭での販売や取引先とのやり取りなども、対人恐怖症の方には苦痛になる場合が多いです。
一人で黙々と進めることができるような業務の方が苦痛を感じずに済みます。
業務量が一定で定型的な仕事
状況の変化に臨機応変に対応することは不安やストレスが強く難しいです。
できれば日々の業務量が一定で、コツコツこなせる定型的な仕事の方が、不安を和らげられます。
おわりに
今回は、対人恐怖症の方が仕事を辛いと感じてしまう理由と、仕事を続けるための対策、そして対人恐怖症の方に向いている仕事の紹介をしました。
自分に向いている仕事を知り、専門知識に基づいたサポートを受けることで、辛い思いをせずに続けられる働き方が見つかるはずです。
一人で悩みを抱えず、周囲の人や専門家の力を借りて、不安のない安定した生活を実現させましょう。
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