脇見恐怖症「気持ち悪い」と言われ罪悪感を感じる時考えて欲しいこと
この記事でわかること
- 「脇見で相手に迷惑をかけた」と罪悪感を感じる前に考えて欲しいこと
- 脇見をして「気持ち悪い」と言われた時に思い出してほしい考え
こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
脇見恐怖症とは自分の視界に人や物が入ることで、その対象に対して罪悪感を感じたり自身がツラくなってしまう症状の、社交不安障害の一種です。
脇見恐怖症の方で「見てしまって、相手に迷惑をかけてしまった…」と悩んでいたり、
実際に相手から「気持ち悪い」と言われたということで悩んでいるという人も多いと思います。
以前投稿して、多くの方にご覧いただいている「学校での脇見恐怖症の対策」の記事で、
他人の行動の変化を「自分の脇見のせいだ」と紐付けない
という対策について触れました。
大事なことですので、今回はその対策に関することなど詳しくお伝えしていこうと思います。
以前の記事では全部で10個の方法を説明しています。学生の方ではなくても使える対策もあるので、ご興味ある方はこちらからご覧ください↓
〜目次〜
脇見で本当に相手に迷惑をかけているのか?
脇見恐怖症の方は、自分が見てしまったことで
「相手に迷惑をかけてしまった…」と考えてしまう方が多いとお伝えしました。
その時、本当に「相手に迷惑をかけているのか?」を考えてほしいのです。
「迷惑」だと何となく漠然と思っているかもしれないので、一旦そこから考えてみようと思います。
迷惑=ある行為がもとで他の人が不利益を受けたりすること。「自己中心的な行為や自分勝手な行為」です。
「車を停めてはいけない場所で停める」「よくないと分かっているのにタバコをポイ捨てする」
のように「自分さえよければよい」という考えにもとづいた行動です。
さて、あなたの「脇見してしまう」という行動は迷惑ですか?
視界に相手が入ったら迷惑ですか?
相手と目が合ったら迷惑ですか?
実際には、目の見える人は誰しもが脇見をしています。
「周辺視野」と言って、向かって真正面以外の左右もぼんやりと見えている視野が存在することによって危険に対処できるからです。
それでも脇見で相手に迷惑をかけてしまったと罪悪感を感じてしまうような脇見恐怖症の方は間違いなく優しくて繊細な方です。
何も悪いことはしていません。「迷惑をかけている」と罪悪感を感じる必要は無いんです。
そもそも「自分のその行為は本当に迷惑なのか?」と改めて考えて欲しいです。
”周辺視野”についてなど脇見恐怖症の人がどういった症状で悩んでいるのかということなどはこちらの記事にもまとめていますのでご覧ください。
相手の評価 = 自分の課題ではなく、「相手の」課題
しかし、脇見をしたことで「気持ち悪い」「へん」と言われたということで悩んでいる人もいると思います。
ここで考えていただきたいのが、
「気持ち悪い」「へん」というのは相手が感じた、
あくまで相手の評価であり
「絶対的な事実」ではなく相手の主観的なものということです。
何となくご理解いただけるとは思いますが、わかりやすい例として
あなたの服装に対する他人からの評価で考えてみましょう。
あなたが全く同じ服装をしていても、ある人は「ダサい」と言ってきて、
またある人は「おしゃれ」と言ってくるということはあると思います。
同じ料理でも「めちゃくちゃ美味しい」という人もいれば「まずい」という人もいますよね。
評価はあくまで、評価をする人の主観的なもので、全ての人に共通する絶対的なものではないということが分かると思います。
ここで「相手の主観だから”関係ない・突き放す”」というものではなく相手の事情を考えることが大事です。
評価とは人によって異なるものだからこそ、「その評価を言ってくる”相手の事情”」に関して考えることが必要です。
相手には、相手のそれぞれの性格や、置かれている状況、今までに人生でしてきた体験など、
本人にしかわからない事情が沢山あって、その結果として何かしらの言動をとっています。
相手が見ているのは「実際のあなた」ではなく、
あくまで「相手の捉え方(フィルター)」を通した「相手が見るあなた」です。
「相手にも事情がある」と考える(ベクトルを相手に向ける)
大事なのは、「何かしら事情があるんだろうな」という視点で見ることです。
もちろん相手の事情の詳細がわかることはほとんど無いと思いますが、それでokです。
どんな人でも機嫌の良い日と悪い日があります。
逆に言うと、相手の状態に関わらず「どんな時でも嫌な態度を取らないでほしい」というのは相手に対する押し付けになってしまいます。
相手には相手の事情があって、その反応は必ずしもこちらと関係があるわけではないのです。
あなたの脇見に対して「気持ち悪い」「へん」などと言われたとしましょう。
それは確かに間違いなくひどい言葉ですし、あなたに対して向けられた言葉でもあります。
しかし、あくまで「相手の機嫌の悪さ」を反映したものであり、相手が絶対的な真実を述べたわけではありません。
よく「八つ当たり」をするような、「機嫌が悪いととにかく攻撃的になる」という人もいます。
八つ当たりのきっかけを作ったのはこちらの言動にあるかもしれませんが、
それはあくまで「きっかけ」に過ぎず、
「こちらが”気持ち悪い”から相手の機嫌が悪いんだ」というのとは違うのです。
もし、本当に事実として自分が気持ち悪いのだとします。
しかしそうだとしても、”相手が「気持ち悪い」と言ってくる”ということとは別の話です。
もし仮にあなた自身が(「この人へんだな」)と思った人がいたとして、その人に「へん」と言いますか?
多くの人は言わないと思います。
”内心で「(この人気持ち悪いな)」と思うこと”
と、
”「あなた気持ち悪いよ」と言葉に出して伝えること”
は別次元のことだからです。
相手に対して「気持ちわるい」とか「へん」と伝えることは失礼なことだし、相手を傷つけることだと私たちはわかっています。
ですので、「傷つけるということをわかっている上でもそのようなことを言ってくる」時点で、
相手には何か特別な事情があるんだ、と考えてみてください。
言ってきた人こそが、何らかの形で心を病んでしまっているのかもしれません。
何かひどいことを言われた時は、
「自分が気持ち悪いのは事実で、ひどいことを言われるのも自分の問題で、仕方ないんだ」と自分にベクトルを向けるのではなく、
「こんなに相手を傷つけるようなことを言ってしまうということは、この人には心を病んでしまうような特別な事情があるんだろうな」と考えて、
相手の事情を考えて相手にベクトル向けるように視点を変えてみましょう。
相手にベクトルを向けることに関して、詳しくはこちらの記事にまとめていますので、ご覧ください。
おわりに
前半でお伝えしたように
「脇見をしたことで相手に迷惑をかけてしまったと罪悪感を感じてしまう」脇見恐怖症の方は間違いなく優しくて繊細な方です。
そんな方なので、今回お伝えしたような考え方にいきなりシフトするのは難しいかもしれません。
しかし、「そういう考え方もあるんだ」というのはわかっていただけたのではないでしょうか。
もし、今後あなたにひどいことを言ってくる人がいたり、
過去ひどいことを言ってきた人がいてそれがトラウマのようにあなたに付き纏ってしまっていたとしても
「でもそんなひどいことを言ってきたあの人はあの人でツラい状況にあったのかもしれないな」
と一瞬だけでも思い出してみてください。
少しは気がラクになると思います。
何も悪いことをしていない、あなたを責める必要は全くありません。
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