脇見恐怖症の治し方=”治そうとしない”こと…とは??【自己視線恐怖症】

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ザッキー

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです

今日は脇見恐怖症を改善する上で大事な「自分を責めない・あるがままを受け入れる」について話していきます。

今日はこのような悩みをもっている人が自分自身に優しく、生きやすくなる考え方を紹介します。

この記事を通して

  • 脇見恐怖症の方
  • 「自分の視線が相手に伝わって迷惑をかけているのではないか」と不安に感じている方
  • 他人から自分の目つきや視線について陰口を言われているような気がして不安になっているという方

これらの方達が不安を手放して生きていくためのきっかけにすることができます。

僕はカウンセラーとして毎日さまざまな人たちのご相談に乗っています。また悩みを抱えている人たちのワレカラゼミというコミュニティも運営することで多くの人たちと関わっています。

僕自身が元々脇見恐怖症で悩んでいたこともあり、同じように視線に関する悩みを抱えている方のご相談に乗ることも多いです。

今回はそんな日々のカウンセリングやコミュニティの活動を通して気づいたことを共有します。それは、脇見恐怖症を抱える方々の多くが、自分を過剰に責めることで症状を悪化させてしまったり、自分自身をありのままに受け入れることができずに苦しんでいるということです。

こういった思考パターンは多くの場合、無意識で起こり、自分ではなかなか気づきにくいです。

今回は自分を責めず、あるがままを受け入れる考え方や方法について3つお伝えします

また、最後には自己肯定感を高めるために「この口癖をこの口癖に変えましょう」というおすすめの言葉も一つお伝えします

ぜひ最後までご覧ください。

言葉づかいを意識的に変える

言葉づかいを意識的に変える

脇見恐怖症の悩みを緩める上で大事になってくるのが、「自分に優しくなること」です。

普段悩んでいる人の多くは「こんな自分ではだめだ」と自分を責めています。

自分を責める行為は症状を強める一番の要因です。

周りの人から何か言われたわけではなくても、自分が一番自分に対して悪いレッテルを貼って、ダメ出しをしています。

自分を責める度に、自分で自分の価値を下げて、自分は悪い存在であると認識しているんです。

まずはこの自分を責めている行為を認識して、少しずつ緩める取り組みから始めることが大切です。多くの人が無意識に自分を責めていますが、責めていることに“気づく”ことが最初に必要なんです。

代表的な自分を責めるような言葉としては

脇見恐怖症の人なら特に

のような言葉です。

悩んでいるときはこのような言葉を自分自身にかけていませんか?

この言葉をかけているということは、ネガティブな自己暗示を自分にかけているということです。

この言葉をかければかけるほど、考えれば考えるほど、ネガティブな視点を強める脳の神経回路は強化されていくんです。

自分に優しくするためには、意識的に言葉づかいを変えることが効果的です。

例えば

「自分は頑張っているよね」

「よくやっている」

「今日は〜はできたよね」

「ひとつだけでもできた」

「今日も生活できただけでもOK」

と自分の取り組みを再確認してみたり、褒めてみる言葉に言い換えてみるといいですね。日頃から、少し頑張ったことや、自分のことを少しでも褒めれることがあれば、スマホや紙でもいいのでメモしていきましょう。

仕事のことでもいいし、日常のことでもOKです。
ご飯を作ったとか、朝早く起きることができたとか自分が当たり前だと思うこともメモしていきましょう。毎日1つや2つは見つかるはずです。

他にも

「まあいっか」

「受け流そう」

「そういうときもある」

「今日は気になってしまう日かな」

「開き直ろう」

など、少し開き直ってみたりする言葉でもOKです。


もしくは症状自体の考え方を見直してみて

「相手に伝わっていない」

「そもそもバレるはずない」

「意識が伝わったとしても何がいけないんだろう」

「悪いことはしていないし、堂々としておこう」

「(相手の動作が気になっても)相手の好きなようにさせておこう」

など考え方を変換できそうな言葉にかえてみてもいですね。
そもそも脇見が気になってしまっても何か相手に迷惑をかけていることはありません。そのことを思い出してみてください。

以上にあげたことは、ぼくが効果のあった言葉かけです。
自分にとって優しくなれるような言葉を考えてみてください。リストを作ってみてメモ帳とかにまとめてみてもいいですね。つらくなったときはそれを確認して自己肯定感を高めることができます。

第三者の視点から自分を見る

先程の方法で中々自分に対して優しくする言葉が見つからなかった人も安心してください。

もし仮に自分に似たような悩みをもった友人が相談に来たとしたらなんて声をかけるかを考えてみてください。

「気にしなくて良いよ」「私は味方だよ」「次はきっとうまくいくよ」
など友達に対しては自然と優しい言葉が出てくる人も多いと思います。

そのような友達にかける言葉を自分自身に向けてかけてあげるという練習をしてみましょう。

ほかにも尊敬している人や、あこがれの人、推しの〇〇さんだったら、悩んでいるこの状況をどうするだろうと考えてみるのもいいですね。
これはアニメのキャラでも偉人でも身近な人でも大丈夫です。自分にとって理想の人物を想像して、そのキャラになりきってイメージすることで新たな視座が得られます。

その人物の人格を借りてきて憑依させるようなイメージでやってみましょう。

例えば、悩んでいた当時のぼくは、サッカーの本田圭佑選手を尊敬していました
「本田選手だったら、“これを乗り越えたらプラスしかないだろう”と考えるかもしれない」
「“悩んでいるこの瞬間はすぐ過去になるし、悩んできた過去もこれからの成功のためのプロセスの一部しかない”こんなふうに考えるだろう」
と、よく想像していました。実際にインタビューやテレビでこのような発言をしていたので、それをメモしたり机に貼り付けて何度も思い出していました。

それはその人物が実際にその発言をしてなくても、あくまで自分で作り出したイメージで大丈夫です。

いまでも僕は本田選手の言葉を思い出したり、悩んだ時に色んな尊敬する人の目線で考えることをしています。最近ではお笑い芸人のようにユーモアに変える思考を参考にしています。

そうするとその人たちからパワーをもらえているような感覚になって、少し自信が湧いてくるんです。

他者の力も借りて自分を責めず、自分を励ます気持ちでやってみてください。

あるがままを受け入れる

などと自分を責めてはいませんか?

悩んでいる人の多くは、誰よりも自分が自分に対して一番厳しい言葉を投げかけているものです。

そもそも「脇見を気にしないでおこう、脇見をしないでおこう」という行為は不可能に近いことなのです。

何度か過去の記事でもお話しているとおり、脇見をすることは誰もがあたりまえにやっています。街なかで歩いている時など脇見をしないと注意不足で人とぶつかってしまいます。

脇見をすることは仕事でも生かされます。周りを伺いながら仕事ができれば、困っている人のサポートができるし、空気を読んで行動することもできます。

それくらい周りを注意しながら仕事をすることは悪いことではありません。

ぼくも今でもオフィスやカフェで作業をするときは当たり前に周りに脇見をしています。

誰もがやっている脇見ですが、脇見恐怖症に苦しむ人とそうでない人の違いは、その脇見という行為に対して自分を責めて罪悪感をもつかどうかにあります。多くの人は、「そんなの当たり前のことだよね」と受け入れます。

僕は今までいろんな人に脇見恐怖症の説明をしてきましたが、たくさんの方が「それって悪いことなの?」と疑問を持たれることが多かったです。

つまり「脇見をしないでおこう」という考えから、「脇見をするのは当たり前、自分を責めないでおこう」という考えにシフトすることが大事なんです。

「脇見しちゃダメ」というように脇見をする自分を否定している限り、この症状は治らないです。

不安障害の治療で代表的な精神療法である森田療法を提唱した森田正馬氏は

「症状は自分で治そうとするほど、ますます悪くなる」と言っています。

森田正馬氏
(森田正馬氏(1874 – 1938) 「画像引用」フリー百科事典 ウィキペディア日本語版https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E7%94%B0%E6%AD%A3%E9%A6%AC )


誰もが症状を治して苦痛をなくしたいのに、それをしたら、ますます悪くなるとはなかなかつらい言葉ですよね。

でも、僕たちが脇見をしないでおこうと努力することは、変えられないことを変えようとする不可能なことだと、悩まなくなったいまでは理解できます

不安を感じなくなることは不可能なことです。

脇見恐怖症でなくても人とのコミュニケーションで不安をもつことはありますし、仕事でうまくいかなくて不安をもつことはありますし、不安をゼロにすること、悩みを気にしないようにすることはできない事なのです。

大事なのは「あるがままを受け入れる」ということなんです。

あるがままとは、不安や症状、強迫観念を排除しようとせず、そのままにしておくことです。

「~してはいけない」という禁止の強迫観念は、「~しても別によい」と肯定的に捉えることなんです。

森田氏の言葉で

「神経質の症状の治ると治らないの境は、 苦痛をなくそう、逃れようとする間は、十年二十年でも決して治らぬが、苦痛はこれをどうすることも出来ぬ、仕方がないと知り分け、 往生した時は、その日から治るのである。」

という言葉があります。

どうすることもできない事を、どうすることもできないと覚悟した時に、症状は、その日から治ると森田氏はお話しています。

実際僕自身もこの言葉の意味を当時は理解できなかったですが、いまではすごくよくわかります。ばれないように隠そうともがけばもがくほど、対人関係に距離は生まれますし、常にそのことばがりを頭で考えてしまいます。思考の矛盾から強迫観念が生まれます。不安に抵抗せず降参することなんです。

「脇見してはいけない」という考えは「見ないようにと抵抗せず、見えて当然、脇見してもよい」と切り替える

気になってもいいし、放っておくこと、受け入れることです。

あるがままに心をゆだね、「怖いときは怖い、緊張するときは緊張する」で良いんです。緊張してないように見せかける必要はありません。

僕が高校や大学生のころ、人前で話すことがしんどくて、手が震えながら話していることがありました。震えを止めようと思えば思うほどさらに震えてしまうんです。
そんなとき、当時のカウンセラーに言われた言葉で、「もう震わせておけば?そのほうがみんなあなたを応援してくれるよ」と言われた言葉が印象にのこっています。

完璧で固い発表をするより、震えているくらいのほうがみんな応援しようと思ってくれるんです。だれも嫌いになることはない。みなさんもそうだと思いませんか?

そのときから人前の緊張が少し和らいだことを覚えています。

症状が出る自分をいっそのこと受け入れて、ありのままで生きてみてください。

そのうえで、自分軸で生きてみることです。自分軸で生きるとはどういうことかというと、自分の興味のある事をベースに考えたり、好奇心のままに行動してみることです。自分がやりたいことワクワクすることを目的として生きることです。

気になってもいいし、周辺視野から見えて当然だし、強迫観念は抵抗せずそのまま放っておき、他の事に意識を向けましょう。

脇見が気になっても、いくらでも人生を生きていけます。開き直ってみてください。

もう一生脇見と付き合っていく覚悟をもってもいいかもと思えて開き直れたら、囚われから開放されます。

改善しないと生活できないと思うからしんどくなります。

自分自身で存在しない制約をかけているんです。

悩んでいるあなたのままでもOKです。そのままの自分をさらけ出してみましょう。

おわりに

今回は、脇見や視線恐怖症で悩む方にむけて、

  1. 言葉づかいを意識的に変えること
  2. 第三者の視点から自分を見ること
  3. あるがままを受け入れること

この3つを紹介させていただきました。

 取り組めそうなところから是非やってみてください。

「話の内容はわかったけど一人では難しそう」という方もいらっしゃると思います。そういう方はカウンセリングを利用してみることをオススメします。

モヤモヤしたことをカウンセラーにたいして話して言語化するでけでも気持ちが晴れたり、自分のなかの原因を把握できたり、それぞれの悩みに応じた対策について知れるかと思います。

初回無料でカウンセリングを受け付けていますので、ご希望の方はこちらからお問い合わせください

https://warekara.com/contact/

自分にかける優しい言葉かけや開き直るような言葉をお伝えしましたが、最後に一つ、自己肯定感を高められる変えた方が良いおすすめの口癖をお伝えします。

それは

「どうせなら〇〇しよう」という口癖に変えることです。

途中でも「どうせうまくいかない」という言葉を自分を責める言葉の例としてお伝えしましたが、それも「どうせならちょっとでもやってみよう」と言い換えるようなイメージです。

「どうせ〇〇だし、、」と言いそうになったら「どうせなら〇〇してみようかな、、、」と言ってみましょう。

「どうせ」という言葉だと、自分が人生をコントロールできず受け身になっている現状を受け入れてしまっています。
「〜しよう」と考えることで、自分が人生を少しでも変えられるんだという前向きで主体的な姿勢になることができています。

「どうせ」が口癖な人はぜひ意識して「どうせなら〜しよう」と言ってみてくださいね。

対人恐怖症、脇見恐怖症改善のための3日間動画講座プレゼント

今回、少しでも過去の僕と同じように悩んでいる方たちのチカラになりたいと思い、恐怖症改善のための3日間動画講座を作りました。

こちらの動画講座を無料でプレゼント配信致します!

改善のために必要な要素改善のためのプロセス、また改善の方法を日常にどのように落とし込んだら良いかなどもお伝えしています。

僕自身が脇見恐怖症で悩んでいた頃の経験談や、そこからの今の考えなどもお伝えしていますので、動画講座をご視聴いただく方たちにも自分ごとに受け取っていただけると思います。

将来的には配信をストップするか有料に切り替える可能性も高いので、この機会にぜひお受け取りください^^

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