【書痙は治る?】手が震える原因と「治った!」を目指す2つの改善法
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この記事でわかること
- 書痙の心理的な原因とは?
- 手の震えを軽減させるための具体的なリラックス方法
- 書痙を改善に導くための2つの方法

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
- 「人前で字を書こうとすると、手が震えて困ってしまう…」
あなたも、こんな悩みを抱えていませんか?
例えば、書類にサインをするとき、会議でメモを取るとき、受付で名前を記入するとき。大事な場面で手が震えて、焦ってしまった経験があるかもしれません。「震えてはいけない」と思えば思うほど、余計に震えがひどくなる…。
これは、いわゆる「書痙(しょけい)」と呼ばれる症状です。
実はこの書痙、単に手が震えるという身体的な問題だけでなく、心理的な要因が大きく関わっています。だからこそ、適切な対策をとれば、改善していくことが可能なのです。
この記事では、書痙の心理的な原因を紐解き、僕がカウンセリングの現場でもお伝えしている具体的な改善方法を2つ解説していきます。この記事を読めば、きっとあなたの悩みも軽くなるはずです。

〜目次〜
書痙の根本的な原因は心理的なもの?
書痙は単に「手が震える」というように、手だけが問題になっている現象ではありません。
その裏には、あなたの心が大きく影響しています。主な心理的な原因として、次の2つが考えられます。
- 完璧主義的な思考
- 過去の失敗体験
それぞれ詳しく見ていきましょう。
書痙の原因①:完璧主義的な思考「ちゃんとしなきゃ」

- 「字は丁寧に書かなければいけない」
- 「震えた字を書いたら、変に思われるかもしれない」
- 「人に見られているんだから、ちゃんと書かないと恥ずかしい」
こんな風に、自分にプレッシャーをかけていませんか?これは、完璧主義的な思考に陥りやすい方が抱えがちな考え方です。
人に良く思われたい、しっかりしていると思われたい。その意識が強すぎるあまり、「ちゃんとしなければいけない」という思いが過度なプレッシャーとなり、かえって体を緊張させ、手の震えを引き起こしてしまうのです。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
周りの人は、あなたが思うほどあなたの字を気にしているでしょうか?
多少震えていたとしても、内容が読めれば問題ないのではないでしょうか。多くの場合、相手はあなたが書いた文字そのものよりも、その内容に意識を向けているはずです。
「ちゃんとした字を書かなければ」という意識を少し緩めるだけで、緊張は和らいでいきますよ。
書痙の原因②:過去の失敗体験というトラウマ

書痙に悩む方の多くは、過去に人前で字を書こうとして手が震えてしまった経験が、トラウマのようになっているケースが少なくありません。
- 会社の会議で、みんなの前で名前を書くときに手が震えて焦った…
- 結婚式や受付でサインをするとき、思った以上に手が震えて恥ずかしい思いをした…
このような経験があると、「次の機会もまた震えるんじゃないか…」という予期不安が生まれます。予期不安とは、まだ起きてもいないこと(失敗)を先に不安に感じてしまう心の反応のことです。
そして、その不安が頭から離れなくなり、実際に字を書く場面になると、その不安が現実のものとなって再び手が震えてしまう。この悪循環を繰り返してしまうのです。
僕自身も、過去に会社の研修でグループワークの書記を担当したとき、プレッシャーで手が震えてしまった経験があります。「みんなに迷惑をかけちゃいけない」と思えば思うほど、震えはひどくなりました。
まるで「また震えるに違いない」と、自分で自分にプレッシャーをかけているような感覚でした。
でも、忘れないでください。過去に震えたからといって、未来も必ず同じとは限りません。
そして、たとえ少し震えてしまったとしても、本当に大きな問題になるでしょうか?
先ほどの僕の経験でも、字は汚かったかもしれませんが、書記としての役割はなんとか果たすことができました。
過去の失敗は過去のもの。そう考えるだけでも、気持ちは少し楽になるはずです。
書痙を改善へ導く2つの心理的アプローチ
ここまで、書痙の心理的な原因についてお話ししてきました。
原因が分かったところで、ここからは具体的な改善方法を2つのポイントに分けてご紹介します。
僕自身やクライアントさんが実際に試して効果を感じた方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
書痙の改善方法①:心と体をリラックスさせる

「手の震えを止めなきゃ!」と思えば思うほど、体は緊張し、手は震えてしまいます。まずは、心と体をリラックスさせる方法を身につけましょう。特におすすめなのが、以下の2つの方法です。
1. グーパー体操
これは、手の緊張を和らげるのに非常に効果的です。
- 両手を「グー」の形に、思いっきり力を込めて5秒ほど握りしめます。
- 次に、「パー」の形にパッと力を抜き、指を大きく広げます。
- これを3回ほど繰り返します。
この体操をすることで、筋肉の「緊張」と「緩和」の感覚の違いが分かりやすくなります。
ペンを持つ前にこっそりやってみると、余計な力が抜け、自然な力加減でペンを握れるようになりますよ。
2. 深呼吸
深呼吸は、自律神経を整え、不安を和らげる効果があります。
- 鼻からゆっくりと4秒かけて息を吸います。
- 口からゆっくりと8秒(吸うときの倍の時間)かけて息を吐き出します。
- 息を吐くときに、心の中で「大丈夫、大丈夫」と自分に声をかけてあげましょう。これを何度か繰り返して下さい。
特に、息を長く吐くことでリラックス効果を高める副交感神経が優位になります。
科学的にも不安を軽減させる効果が証明されているので、字を書く直前だけでなく、日常的に取り入れてみてください。
この深呼吸によるリラックス効果は、マインドフルネスの観点からも立証されています。
呼吸に意識を向け、「今この瞬間」に集中することで、余計な不安や「震えたらどうしよう」といった考えから自然と距離を置けるようになります。
書痙の改善方法②:「震え」と戦わず、受け入れる

これは少し意外に聞こえるかもしれませんが、とても大切なポイントです。
「震えてはいけない」と強く思っているとき、実はあなたの心は同時に「震えるかもしれない」と強く意識しています。
この予想が、かえって震えを引き起こしてしまうのです。心理学ではこれを自己成就予言と呼びます。
逆説的ですが、「もう、震えてもいいや」と開き直ったほうが、心はリラックスできることが多いのです。
- 震えた字を書いたって、生活に支障はない。
- 書類に記入する時間なんて、ほんの一瞬だ。
- 自分が思っているほど、周りは気にしていない。
このように考えてみると、少し気持ちが楽になりませんか?
さらに、そもそも「震えても問題ない」という現実を知ることも大切です。
手が震えたからといって、仕事や信頼を失うわけではありません。
多くの人は、他人の手の震えなどほとんど気にしていないものです。
あなた自身も、誰かが字を書いているときの手元をじっと見て、その人を評価したことがあるでしょうか?
おそらく、そんなことはないはずです。
つまり、あなたが恐れているほど、周りはあなたをジャッジしていません。
「震えても大丈夫」と心から思えたとき、緊張はやわらぎ、結果として震えも少しずつ減っていくのです。
まとめ|書痙は改善できる!
今回は、人前で字を書くときに手が震えてしまう「書痙」の原因と、その改善法についてお話ししました。
今回のポイントをもう一度おさらいします。
- 書痙の心理的な原因:「ちゃんとしなきゃ」という完璧主義的な思考や、過去の失敗体験が大きく影響している。
- 改善のポイント①:グーパー体操や深呼吸などで、心と体をリラックスさせる。
- 改善のポイント②:「震え」を無理に抑えようとせず、受け入れることで心が落ち着き、結果的に震えも減っていく。
書痙の悩みは、一人で抱え込んでいると本当につらいものです。
ですが、その原因はあなたの心の中にあり、考え方や捉え方を少し変えるだけで、症状は着実に改善していきます。ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてください。あなたなら、きっと大丈夫です。
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