【対人恐怖】寝る前5分!翌日の不安を和らげる解消ワーク
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この記事でわかること
- 寝る前の不安を和らげる「セルフコンパッション」の基礎知識
- 自分を責める思考を止めるための具体的な3つのステップ
- 対人恐怖や不安を感じやすい人が寝る前に取り入れるべき習慣

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
- 「明日、会社に行くのが憂鬱だな…」
- 「今日の会議でうまく話せなかったらどうしよう…」
- 「また自分のダメなところが出てしまったら…」
こんな風に、寝る前になると翌日の対人関係や仕事への不安が押し寄せてきて、なかなか寝付けないということはありませんか?
実は、過去の僕もそうでした。
布団に入っても、その日の反省や明日の恐怖心で頭がいっぱいになり、心が休まらない夜を何度も過ごしてきました。
でも、大丈夫です。
今回はそんなあなたのために、寝る前にたった5分でできる、翌日の対人恐怖や不安を和らげるための「セルフコンパッションワーク」をご紹介します。
これは、心の筋トレのようなものです。
毎日の習慣として取り入れることで、少しずつ自分を責める気持ちが減り、安心して明日を迎えられるようになりますよ。

〜目次〜
翌日の仕事が怖い…寝る前に対人恐怖を感じていませんか?

あなたは夜、布団に入った時にどんなことを考えていますか?
対人恐怖やあがり症に悩んでいると、どうしてもネガティブな思考が頭を巡ってしまいがちですよね。
- 「なんであんな言い方しちゃったんだろう」という一人反省会
- 「明日の朝礼で失敗したらどうしよう」という予期不安
- 「自分はなんてダメなんだ」という自己批判
過去の僕も、会社の朝礼で頭が真っ白になった日は、夜になっても「なんであんなに緊張しちゃったんだ…」「もっとうまく話せなかったのか…」と自分を責め続けていました。
このように、寝る前に自分を責めたり、不安なことを考え続けたりすると、脳が興奮状態になり、睡眠の質も下がってしまいます。そして、寝不足でメンタルが不安定になり、また翌日の対人関係が怖くなる…という悪循環に陥ってしまうのです。
この「自分を責めてしまう癖」や「完璧でなければならない」という思い込みが、実は対人恐怖を強める大きな要因になっています。
自分をつい責めてしまう心理的な癖については、以下の記事でも詳しく解説していますので、心当たりがある方はあわせて読んでみてください。
寝る前の恐怖心を和らげる「セルフコンパッション」3つの要素

では、この不安な夜をどう過ごせばいいのでしょうか。
おすすめしたいのが、「セルフコンパッション(自分への慈しみ)」という考え方を取り入れたワークです。
セルフコンパッションとは、簡単に言うと「大切な友人に接するように、自分自身にも優しく接すること」です。
対人恐怖を感じやすい人は、無意識のうちに「自己批判」「孤独感」「ネガティブ感情への没入」に陥りやすい傾向があります。
セルフコンパッションは、この3つの苦しい思考パターンを解消するために非常に有効な、心の筋トレのようなものです。
研究者のクリスチャン・ネフ博士によると、セルフコンパッションは主に以下の3つの要素で構成されています。
1. 自分への優しさ(自分を責めない)

自分が失敗したり苦しんだりしている時に、厳しく批判するのではなく、親しい友人にかけるような温かい言葉や態度を自分に向けます。
「自分はダメだ」「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を責めても、心は萎縮してますます不安が強くなるだけです。
逆に、
- 「今日は大変だったね」
- 「辛かったよね」
と自分を労ることで、脳は安心感を感じます。
自分を大切にするからこそ、落ち込みすぎずに「次はこうしてみようかな」と前を向くエネルギーが湧いてくるのです。自分への優しさは、甘やかしではなく、回復するための土台作りと言えます。
2. 共通の人間性(悩みを抱えているのは自分だけじゃない)

悩みや失敗は自分だけの特別な欠陥ではなく、「人間なら誰にでも起こること」だと理解する視点です。
対人恐怖があると、「周りの人はみんな自信満々で、あがったり不安になったりするのは自分だけがおかしいんだ」という孤独感に苛まれがちです。
しかし、どんなに完璧に見える人でも、見えないところで人間関係に悩み、失敗して後悔しています。
「不完全なのは、人間である証拠」であり、あなただけが劣っているわけではありません。
「みんなも同じように悩むことがあるんだ」と視野を広げることで、孤独感が和らぎ、必要以上に自分を追い詰めなくなります。
3. マインドフルネス(感情を客観視する)

自分の感情や思考に対し、「良い・悪い」の判断をせずに、ただ「気づいている」状態にします。
不安が強い時、私たちは「失敗したら終わりだ」「嫌われたに違いない」という思考と一体化してしまいがちです。
マインドフルネスでは、その感情に飲み込まれるのではなく、「あ、今私は『不安』を感じているな」「自分を責める思考が浮かんでいるな」と一歩引いて観察します。
感情を否定せず、ただの「現象」として認めてあげることで、感情の嵐に巻き込まれにくくなり、心が穏やかさを取り戻していきます。
「自分に優しくするなんて、甘えじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、自己批判を続けるとストレスホルモンが分泌され、かえってパフォーマンスが下がることが分かっています。
まずは自分の辛さをしっかり受け止め、自分を味方につけることこそが、対人恐怖を乗り越える最短ルートなのです。
自分の感情に気づく「マインドフルネス」の具体的なやり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
【実践】寝る前5分で完了!対人恐怖を和らげる3ステップワーク

それでは、実際に行うワークの手順をご紹介します。
所要時間は5分程度。ベッドや布団の中で、リラックスした状態で行ってください。
ノートに書き出しても良いですが、心の中で行うだけでも十分効果があります。
ステップ1:今日1日の感情にただ気づく

まずは、今日1日を振り返ってみましょう。
心がざわついたこと、あるいは自分なりに頑張った場面を思い浮かべます。
- 「挨拶がぎこちなかったな」
- 「会議で言いたいことが言えなかった」
- 「視線が気になって怖かった」
その時の気持ちを思い出してみてください。
「不安」「恥ずかしさ」「悔しさ」「疲れ」…。
ここでのポイントは、「良い・悪い」と判断せずに、ただ「あ、あの時こんな風に感じていたんだな」と受け止めることです。
感情を否定せず、そのままそこに在ることを認めてあげてください。
ステップ2:「人間だから完璧じゃなくていい」と許可する

次に、「人間だもの、そういう日もあるよね」と思ってみましょう。
対人関係でうまくいかないことがあると、「自分だけができていない」と思いがちです。
しかし、どんなに自信がありそうに見える人でも、見えないところで悩んだり、後悔したりしているものです。
「不完全さは、人間共通の特徴」です。
「完璧じゃなくて当たり前」「不安を感じるのも自然なこと」と、自分自身に許可を出してあげてください。
ステップ3:自分に優しい言葉とぬくもりを贈る

最後に、今日の自分に対して優しい言葉をかけ、温かく触れてみましょう。
もし、あなたの大切な友達が同じように落ち込んでいたら、なんて声をかけますか?
その言葉を、自分自身に向けてあげてください。
- 「今日1日、よく頑張ったね」
- 「緊張したけど、なんとか乗り切ったね」
- 「大丈夫、あなたは一人じゃないよ」
そして、胸に手を当てたり、腕を優しくさすったり、自分をギュッと抱きしめたりしてみてください。
体に優しく触れることで「オキシトシン」という安心ホルモンが分泌され、言葉以上に「大切だよ」というメッセージが心に届きやすくなります。
深呼吸をしながら、その温かさが心に染み渡るのを感じて、そのまま眠りにつきましょう。
この他にも、不安や緊張を和らげるセルフケア方法はいくつかあります。自分に合う方法を見つけてみてください。
ワークの効果を高めるおすすめのリラックス環境

このワークは寝る前に行うのがおすすめですが、よりリラックスできる環境で行うと効果が高まります。
- お風呂で:湯船にゆっくり浸かりながら、1日の疲れを癒すタイミングで。
- 香りと共に:好きなアロマを焚いて、嗅覚からリラックスを促す。
- 音楽と共に:穏やかなヒーリングミュージックを流しながら。
自分が一番「ほっ」とできる環境を探してみてください。
無理に完璧にやろうとせず、「今日は一言だけ自分を労おう」というだけでも立派なセルフコンパッションです。
まとめ:寝る前の習慣で自分を一番の味方にしよう
今回は、対人恐怖や不安で眠れない夜におすすめの「セルフコンパッションワーク」をご紹介しました。
- 今日の感情にただ気づく(マインドフルネス)
- 人間だから完璧じゃなくていいと知る(共通の人間性)
- 自分に優しい言葉とぬくもりを与える(自分への優しさ)
対人恐怖を抱えていると、どうしても自分に厳しくなりがちです。
だからこそ、1日の終わりくらいは、意識的に自分を大切にする時間を作ってあげてください。
毎晩続けることで、少しずつ「自分は自分の味方でいていいんだ」という安心感が育ち、翌日の不安も和らいでいくはずです。
今夜は安心して、ゆっくり休んでくださいね。
また、対人恐怖や視線恐怖がある中で、毎日社会の中で頑張っているあなたは、それだけですごいことです。
僕自身も、かつては脇見恐怖症で悩み、人の目を見て話すことができず、毎日自分を責め続けていました。
「一生このままなのかな」と絶望したこともあります。
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