【対人恐怖】寝る前5分!翌日の不安を和らげる解消ワーク

【対人恐怖】寝る前5分!翌日の不安を和らげる解消ワーク

動画でご覧になりたい方はこちら。約12分の動画です

この記事でわかること

  • 寝る前の不安を和らげる「セルフコンパッション」の基礎知識
  • 自分を責める思考を止めるための具体的な3つのステップ
  • 対人恐怖や不安を感じやすい人が寝る前に取り入れるべき習慣

ザッキー

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです

  • 「明日、会社に行くのが憂鬱だな…」
  • 「今日の会議でうまく話せなかったらどうしよう…」
  • 「また自分のダメなところが出てしまったら…」

こんな風に、寝る前になると翌日の対人関係や仕事への不安が押し寄せてきて、なかなか寝付けないということはありませんか?

実は、過去の僕もそうでした。
布団に入っても、その日の反省や明日の恐怖心で頭がいっぱいになり、心が休まらない夜を何度も過ごしてきました。

でも、大丈夫です。

今回はそんなあなたのために、寝る前にたった5分でできる、翌日の対人恐怖や不安を和らげるための「セルフコンパッションワーク」をご紹介します。

これは、心の筋トレのようなものです。
毎日の習慣として取り入れることで、少しずつ自分を責める気持ちが減り、安心して明日を迎えられるようになりますよ。

翌日の仕事が怖い…寝る前に対人恐怖を感じていませんか?

翌日の仕事が怖い…寝る前に対人恐怖を感じていませんか?

あなたは夜、布団に入った時にどんなことを考えていますか?

対人恐怖やあがり症に悩んでいると、どうしてもネガティブな思考が頭を巡ってしまいがちですよね。

  • 「なんであんな言い方しちゃったんだろう」という一人反省会
  • 「明日の朝礼で失敗したらどうしよう」という予期不安
  • 「自分はなんてダメなんだ」という自己批判

過去の僕も、会社の朝礼で頭が真っ白になった日は、夜になっても「なんであんなに緊張しちゃったんだ…」「もっとうまく話せなかったのか…」と自分を責め続けていました。

このように、寝る前に自分を責めたり、不安なことを考え続けたりすると、脳が興奮状態になり、睡眠の質も下がってしまいます。そして、寝不足でメンタルが不安定になり、また翌日の対人関係が怖くなる…という悪循環に陥ってしまうのです。

この「自分を責めてしまう癖」や「完璧でなければならない」という思い込みが、実は対人恐怖を強める大きな要因になっています。

自分をつい責めてしまう心理的な癖については、以下の記事でも詳しく解説していますので、心当たりがある方はあわせて読んでみてください。

寝る前の恐怖心を和らげる「セルフコンパッション」3つの要素

寝る前の恐怖心を和らげる「セルフコンパッション」3つの要素

では、この不安な夜をどう過ごせばいいのでしょうか。
おすすめしたいのが、「セルフコンパッション(自分への慈しみ)」という考え方を取り入れたワークです。

セルフコンパッションとは、簡単に言うと「大切な友人に接するように、自分自身にも優しく接すること」です。

対人恐怖を感じやすい人は、無意識のうちに「自己批判」「孤独感」「ネガティブ感情への没入」に陥りやすい傾向があります。
セルフコンパッションは、この3つの苦しい思考パターンを解消するために非常に有効な、心の筋トレのようなものです。

研究者のクリスチャン・ネフ博士によると、セルフコンパッションは主に以下の3つの要素で構成されています。

1. 自分への優しさ(自分を責めない)

1. 自分への優しさ(自分を責めない)

自分が失敗したり苦しんだりしている時に、厳しく批判するのではなく、親しい友人にかけるような温かい言葉や態度を自分に向けます
「自分はダメだ」「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を責めても、心は萎縮してますます不安が強くなるだけです。

逆に、

  • 「今日は大変だったね」
  • 「辛かったよね」

と自分を労ることで、脳は安心感を感じます。
自分を大切にするからこそ、落ち込みすぎずに「次はこうしてみようかな」と前を向くエネルギーが湧いてくるのです。自分への優しさは、甘やかしではなく、回復するための土台作りと言えます。

2. 共通の人間性(悩みを抱えているのは自分だけじゃない)

2. 共通の人間性(悩みを抱えているのは自分だけじゃない)

悩みや失敗は自分だけの特別な欠陥ではなく、「人間なら誰にでも起こること」だと理解する視点です。
対人恐怖があると、「周りの人はみんな自信満々で、あがったり不安になったりするのは自分だけがおかしいんだ」という孤独感に苛まれがちです。

しかし、どんなに完璧に見える人でも、見えないところで人間関係に悩み、失敗して後悔しています。
「不完全なのは、人間である証拠」であり、あなただけが劣っているわけではありません。
「みんなも同じように悩むことがあるんだ」と視野を広げることで、孤独感が和らぎ、必要以上に自分を追い詰めなくなります。

3. マインドフルネス(感情を客観視する)

3. マインドフルネス(感情を客観視する)

自分の感情や思考に対し、「良い・悪い」の判断をせずに、ただ「気づいている」状態にします
不安が強い時、私たちは「失敗したら終わりだ」「嫌われたに違いない」という思考と一体化してしまいがちです。

マインドフルネスでは、その感情に飲み込まれるのではなく、「あ、今私は『不安』を感じているな」「自分を責める思考が浮かんでいるな」と一歩引いて観察します。
感情を否定せず、ただの「現象」として認めてあげることで、感情の嵐に巻き込まれにくくなり、心が穏やかさを取り戻していきます。

「自分に優しくするなんて、甘えじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、自己批判を続けるとストレスホルモンが分泌され、かえってパフォーマンスが下がることが分かっています。

まずは自分の辛さをしっかり受け止め、自分を味方につけることこそが、対人恐怖を乗り越える最短ルートなのです。

自分の感情に気づく「マインドフルネス」の具体的なやり方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

【実践】寝る前5分で完了!対人恐怖を和らげる3ステップワーク

【実践】寝る前5分で完了!対人恐怖を和らげる3ステップワーク

それでは、実際に行うワークの手順をご紹介します。
所要時間は5分程度。ベッドや布団の中で、リラックスした状態で行ってください。
ノートに書き出しても良いですが、心の中で行うだけでも十分効果があります。

ステップ1:今日1日の感情にただ気づく

ステップ1:今日1日の感情にただ気づく

まずは、今日1日を振り返ってみましょう。
心がざわついたこと、あるいは自分なりに頑張った場面を思い浮かべます。

  • 「挨拶がぎこちなかったな」
  • 「会議で言いたいことが言えなかった」
  • 「視線が気になって怖かった」

その時の気持ちを思い出してみてください。
「不安」「恥ずかしさ」「悔しさ」「疲れ」…。

ここでのポイントは、「良い・悪い」と判断せずに、ただ「あ、あの時こんな風に感じていたんだな」と受け止めることです。
感情を否定せず、そのままそこに在ることを認めてあげてください。

ステップ2:「人間だから完璧じゃなくていい」と許可する

ステップ2:「人間だから完璧じゃなくていい」と許可する

次に、「人間だもの、そういう日もあるよね」と思ってみましょう

対人関係でうまくいかないことがあると、「自分だけができていない」と思いがちです。
しかし、どんなに自信がありそうに見える人でも、見えないところで悩んだり、後悔したりしているものです。

「不完全さは、人間共通の特徴」です。
「完璧じゃなくて当たり前」「不安を感じるのも自然なこと」と、自分自身に許可を出してあげてください。

ステップ3:自分に優しい言葉とぬくもりを贈る

ステップ3:自分に優しい言葉とぬくもりを贈る

最後に、今日の自分に対して優しい言葉をかけ、温かく触れてみましょう。

もし、あなたの大切な友達が同じように落ち込んでいたら、なんて声をかけますか?
その言葉を、自分自身に向けてあげてください。

  • 「今日1日、よく頑張ったね」
  • 「緊張したけど、なんとか乗り切ったね」
  • 「大丈夫、あなたは一人じゃないよ」

そして、胸に手を当てたり、腕を優しくさすったり、自分をギュッと抱きしめたりしてみてください。
体に優しく触れることで「オキシトシン」という安心ホルモンが分泌され、言葉以上に「大切だよ」というメッセージが心に届きやすくなります。

深呼吸をしながら、その温かさが心に染み渡るのを感じて、そのまま眠りにつきましょう。

この他にも、不安や緊張を和らげるセルフケア方法はいくつかあります。自分に合う方法を見つけてみてください。

ワークの効果を高めるおすすめのリラックス環境

ワークの効果を高めるおすすめのリラックス環境

このワークは寝る前に行うのがおすすめですが、よりリラックスできる環境で行うと効果が高まります。

  • お風呂で:湯船にゆっくり浸かりながら、1日の疲れを癒すタイミングで。
  • 香りと共に:好きなアロマを焚いて、嗅覚からリラックスを促す。
  • 音楽と共に:穏やかなヒーリングミュージックを流しながら。

自分が一番「ほっ」とできる環境を探してみてください。
無理に完璧にやろうとせず、「今日は一言だけ自分を労おう」というだけでも立派なセルフコンパッションです。

まとめ:寝る前の習慣で自分を一番の味方にしよう

今回は、対人恐怖や不安で眠れない夜におすすめの「セルフコンパッションワーク」をご紹介しました。

  1. 今日の感情にただ気づく(マインドフルネス)
  2. 人間だから完璧じゃなくていいと知る(共通の人間性)
  3. 自分に優しい言葉とぬくもりを与える(自分への優しさ)

対人恐怖を抱えていると、どうしても自分に厳しくなりがちです。
だからこそ、1日の終わりくらいは、意識的に自分を大切にする時間を作ってあげてください。

毎晩続けることで、少しずつ「自分は自分の味方でいていいんだ」という安心感が育ち、翌日の不安も和らいでいくはずです。

今夜は安心して、ゆっくり休んでくださいね。

また、対人恐怖や視線恐怖がある中で、毎日社会の中で頑張っているあなたは、それだけですごいことです。

僕自身も、かつては脇見恐怖症で悩み、人の目を見て話すことができず、毎日自分を責め続けていました。
「一生このままなのかな」と絶望したこともあります。

ですが、心理学を学び、こうして自分自身との向き合い方を変えていくことで、症状を克服し、今ではカウンセラーとして活動できるようになりました。
だからこそ、あなたにも「必ず変われる」とお伝えしたいです。

現在、僕の公式LINEでは、対人恐怖症、脇見恐怖症改善のための「3日間動画講座」を無料でプレゼントしています。

この動画講座では、以下の内容を詳しくお伝えしています。

  • 僕自身が脇見恐怖症で悩んでいた頃の経験談と、そこからの学び
  • 改善のために必要な要素とプロセス
  • 改善法を日常に落とし込む具体的な方法

過去の僕と同じように悩んでいる方たちのチカラになりたいと思い、作成しました。
将来的には配信をストップするか、有料に切り替える可能性も高いので、ぜひ今のうちに受け取ってください。

一緒に、自分らしく生きられる未来を作っていきましょう。

▼公式LINEの登録はこちらから▼