HSPが人間関係でとるべきたった一つの対策とは?
この記事でわかること
- HSPの人がコミュニケーションにおいて意識すべきこと
- HSPの人の強みを活かしていくために必要な行動 =「断る」
- 「断る」ために必要な3つのこと
こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
前回は簡単に自己肯定感を上げる方法として、「リフレーミング」を紹介しました。
この方法を自然と行えるようになると、物事の両面を見られるようになっていきます。
コインに表と裏があるように、どんな出来事にも良い点と悪い点があるのです。
たとえ良くないことが起こっても「この出来事から得られることは何かな?」と思えるようになると、精神的に安定します。この自問によって、客観的に考えることができるからです。
そして、HSP の人にとっては自身の才能を活かす方法を自分で考え出し、実践できるようになるのです。
さて、今回はHSPであることが不利になることが多い、「コミュニケーションにおいて意識すべきこと」についてお伝えします。
HSPには以下のような強みがあるので、それをうまく使えるようにするために必要なことを、今回の記事でお伝えできればと思います。
・一度に多くの情報を吸収できる。
・音やにおいなどの微細な違いも察知できる。
・ゆっくり深く多角的に考えられる。
・とても身長で管理能力が高い。
・共感力が高く気配り上手。
・誠実で責任感がある。
・想像力が豊かで内的生活が充実している。
(イルセ・サン「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」Discover出版, 2016年)
HSPの人は、キャッチする情報量が多いのが特徴です。
そのため。目の前の相手のポジティブな反応を捉えられることも他の人よりできますが、 同時にネガティブな反応を捉えてしまうこともよくあります。
それによって心が疲弊してしまいます。
上記のような強みを発揮していくためには、いかにネガティブな反応を減らしポジティブな反応を大きくするか、その方法を知っておく必要があるわけです。
今回お伝えするのはその行動の一つです。
とてもシンプルですが、おそらく人間関係において最も効果がある方法でしょう。
それができるだけであなたの身の回りの環境は大きく変わっていきます。
職場でストレスを感じることが少なくなり、やるべきことに集中することが容易になっていくことでしょう。
プライベートにおいても、朝起きて「今日は趣味の日にしよう」とワクワクしながら1日をスタートすることができるようになります。
〜目次〜
他の人たちとうまく付き合うたった一つのコツ
それは「断ること」です。
「なんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、HSPの人にとってはこれが最も効果的な方法になります。
なぜなら断ることによって過剰な刺激を受けることが減るからです。
メンタルとは、ドラクエなどのRPGゲームで例えると、MPのようなものです。
MPが枯渇すると魔法が使えなくなってしまいますね。ゲームの世界では「一晩寝る」「ご飯を食べる」などして MPを復活させて、また戦えるように回復させていきます。
メンタルも同じようなもので、すり減れば回復させてあげる必要があります。
特にHSPの人はMPの消耗率が高い体質です。五感から得られる情報が他の人に比べてとても多いので、知らず知らず疲れてしまっているのです。
そのため、他の人よりも「メンタルを回復させること」に意識を置く必要があるのです。
「断るのはハードルが高い」を解決するには
「断るのはハードルが高い」
そのように感じるかもしれません。
「他の人がせっかく誘ってくれたのだから…」というふうに考え、断ることで避けている印象を与えてしまうと思ってしまうことでしょう。
こう思ってしまうのは「相手の誘いを断ると、嫌われてしまうかもしれないという”思い込み”」があるからです。
HSPの人はコミュニケーションにおいて「非言語の情報」を読み取ることに優れています。
相手の身振り手振りや顔の表情一つで
「あ、今この人は私に対してネガティブな気持ちを持っているのかもしれないな」などと読み取ることができます。
相手が本当は違うことを思っていたにしても、ネガティブな反応をしているということから、自分にダメージのある解釈をしてしまうことが多いのです。
しかし、断ることで相手との境界線を引けないと、毎日自分の限界に達するまで過剰な刺激を受けることになります。それはHSP の人にとってはとても辛いことでしょう。
タフな人にとっては些細なことでも、HSPの人にとってはトラブルの種になりうるのです。
相手に対して断りを入れるとき、あなたの心は傷つくかもしれませんが、その過程を超えることで、今後の心の平穏を得ることができるようになります。
断るために必要な三つのこと
1. 自分にできることは限られているという事実を受け入れる
他人よりもすぐ疲れてしまったり、同じような事が出来なかったりする自分に、ずっと苛立たしさを感じてきた人もいるかもしれません。
きっとそのような人の中には、心の中で不満を抱きながらも断ることができず、神経の負担になる付き合いを自分自身に課してきた人も多くいると思います。
しかし、まずは自分の特性を認めてあげることが大切です。
感受性の強い自分を受け入れてあげることで、繊細な自分に合った独自の人生設計をすることに意識を向けましょう。
2. 自己肯定感を上げる
前回のリフレーミングに関する記事で述べたように、HSPの人は、自己肯定感の不足によって、ネガティブな反応が生じることが多いです。
断ることが難しく感じるのも、自己肯定感をあげることで相手が大きく迷惑しない限りは改善されていきます。
自分を優先してあげるためにも、まずは自己肯定感を上げることを意識してみてください。
3. あらかじめ断るシーンを決めておく
人は、「イメージできることは行動に起こしやすい」という性質を持っています。
特に、自分が難しく感じられることに関しては、あらかじめそのシーンを想定し、断りを入れる場面を限定してみると、うまくいくことが多いです。
まずは小さなことから。そして、徐々にその範囲を広げていってみてください。
まとめ
今回は HSP の能力を生かすための行動として断ることを意識するということをお伝えしました。
初めはとても難しく感じると思いますが、少しずつハードルを設定して行なってみてください。その小さなハードルを越えることで、あなたの自己肯定感は上がっていきます。
「断ることができずに困っている」という方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
ここまでご覧いただいてありがとうございました。
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