あがり症で手や声が震えるのは弱点ではない!?あがり症の意外な強みとは?
どうも、こんにちは。WaReKaRaゼミ代表でカウンセラーのザッキーです
今日は「あがり症は弱点ではなく、むしろ強みである」というテーマについてお伝えしたいと思います。
一般的にあがり症は「弱点」と考えられることが多いですが、実はあがり症そのものは弱みではありません。
「どうしても治さなければならない」
「自分はおかしいのではないか」
と感じることもありますが、実際にはあがり症には多くの強みが隠れています。
今日はそのあがり症の人が持つ強みについて詳しくお話ししていきますので、ぜひ最後までお読みください。
〜目次〜
あがり症とは?
あがり症とは、人前で過度な緊張や不安を感じ、その結果として体に様々な反応が現れる症状です。
例えば、顔が赤くなったり、視線が怖くなってしまったり、手足が震えるといったことがあります。
仕事をしている方の中で多く見られる悩みとしては、電話を取ることが恐怖になってしまうことがあります。たまにある朝礼やプレゼンなどの際に強い緊張と不安に襲われるということも多いですね。特に1年目や2年目の方に多い悩みです。
また、プライベートな場面でも、人と食事をするのが嫌だったり、箸をうまく持てないということもあります。
話しているときに言葉がうまく出てこなかったり、頭が真っ白になってしまうこともあります。さらに、汗が出たり、呼吸が苦しくなったりと、さまざまな身体的な症状が現れることがあります。
また、あがり症が生活に支障をきたすほど深刻になると、社交不安障害(Social Anxiety Disorder)と診断されることもあります。社交不安障害は、あがり症だけでなく、視線恐怖症や対人恐怖症、さらには全般的な不安障害も含まれます。このような症状が強く出ることによって、病院で診断を受ける方もいらっしゃるかもしれません。
私自身も、昔はかなりあがり症で悩んでいました。
大学時代、発表や自己紹介をする際に手が震えてしまい、どうしようもない時がありました。声が震えることもあり、自己紹介の際には言葉がうまく出ず、しばしば噛んでしまっていました。
それが原因で、
「自分は変に思われているのではないか」
「バカにされているんじゃないか」
「嫌われているのではないか」
と不安になり、他人から避けられているのではないかと悩んだこともあります。
今でももちろん大勢の前に立つと緊張はしますが、あがり症に関しては、ある程度受け入れられるようになりました。
「震えてしまうのは仕方ないことだ」と感じるようになり、その感覚を受け入れています。
なぜ手や声が震えるのか?
緊張する場面で手や声が震えるのは、私たちの体の自律神経の反応によって引き起こされる現象です。
緊張したとき、特に交感神経が優位になり、心拍数が上がったり、体温が上昇したりすることがあります。この反応は、赤面や手足の震え、発汗など、いわゆる「緊張反応」として現れます。
交感神経は、自律神経の一部で、体を「戦うか逃げるか」の状況に備えさせる役割を担っています。
具体的には、緊張したとき、脳内でノルアドレナリンという物質が分泌され、それが交感神経を活性化させることで、心拍数や体温が上がるという仕組みです。
一方で、リラックスしたときは逆に副交感神経が優位になり、心拍数や体温が下がるなどの反応が起こります。このような反応は、私たちがリラックスする状況、たとえば寝る前や家でくつろいでいるときに現れるものです。
実は、この緊張反応は非常に古い時代、狩猟時代から私たちの体に備わっているものです。
例えば、目の前に肉食動物が現れたとき、ぼーっとしているとそのまま食べられてしまいます。そのため、体が瞬時に反応し、逃げたり戦ったりできるようにするために、心拍数や体温が上がるのです。
これは、生き残るために必要な仕組みであり、動物として自然で正常な反応です。
つまり、緊張したときに体が震えたりするのは、決しておかしなことではなく、生理的には非常に正常な反応と言えます。むしろ、緊張によるこれらの反応が起こらない方が動物としては異常と言えるかもしれません。
ただし、緊張しているときに自分の体の反応を意識してしまい、その意識によってさらに不安を引き起こしてしまうというのはよくありません。
たとえば、
「震えているのが周りから変に思われるんじゃないか(汗)」
「この緊張感をどうにかしなければいけない(汗)」
といった思考が、余計に震えを強く感じさせたり、他のネガティブなイメージを引き起こしたりします。その結果、緊張感がさらに強まってしまうことがよくあります。
一方で、緊張している場面で慣れている人たちはどうでしょうか。彼らは何度もそのような緊張場面を経験しているため、震えがあってもあまり気にせず、そのまま発表を続けることができます。
緊張を全くしないのではなく、緊張している自分をあまり意識せずに、話すことに集中できるため、だんだんと改善されていきます。
このように、過度に体の反応を意識することで逆に緊張が強化されてしまうことがあるため、緊張感を受け入れて、リラックスして話すことを意識することが大切です。
あがり症の人の「手や声の震えがバカにされている気がする…」という悩みについて対策を紹介しています。ぜひご覧ください。
あがり症の意外な強みとは?
ここまであがり症とはどういったものなのかについて整理してきました。
では、ここからは最初からお伝えしている「あがり症の人が持つ意外な強み」についてお話しします。
多くの方があがり症をネガティブに捉えがちですが、実はそれが強みとして活かせる部分が多くあります。ここでは5つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 真面目で誠実である
あがり症の方の多くは「緊張を克服したい」「人前でうまく話せるようになりたい」という意識が非常に強いです。
そのため、自己啓発に取り組んだり、本を読んだり、セミナーやカウンセリングを受けるなど、真摯な努力を続ける傾向があります。今、この記事を読んでいただいているのも一つの証拠です。
この誠実さは人との信頼関係を築く上で非常に重要です。
また、真面目であるがゆえに周囲から好かれるということも少なくありません。
たとえばあなたも、誰か緊張している方がその改善に向けて努力している姿を見ると、「とても誠実な人だ」と感じるのではないでしょうか。
あがり症の方が持つこの真面目さは、悩みの改善だけでなく、他者との良好な関係構築にも役立つ大きな強みです。
2. 改善意識と成長欲が高い
あがり症の方は「もっと成長したい」「自分を変えたい」という向上心が非常に強いです。自身の弱点をしっかり理解し、それを克服するために努力を惜しみません。実際、僕の運営しているコミュニティにもあがり症の人は多くいらっしゃいますが、ご自身で練習会を主催したりして変わろうとする意識が高いです。
この姿勢は、あがり症の改善だけに限らず、仕事や人間関係を良い方向に進めることにもつながる大きな原動力となります。
例えば、私自身もかつては人前で話すことを避けていましたが、徐々に苦手を克服するために意識的に人前で話す機会を増やしていきました。そうして、今では話すことが好きになり、自己表現を楽しめるようになりました。
このように努力を通じて苦手を克服し、それを強みに変えることができるのです。
3. 準備をしてリスク回避ができる
あがり症の人は何かに挑む前に、事前準備をしっかり行う傾向があります。
これは自分が失敗したりバカにされてしまうことを恐れていることの裏返しとは言え、この慎重さは失敗のリスクを減らすうえで非常に役立ちます。
たとえば、大事な会議やプレゼンの前に入念に準備を重ねることで、自信を持って臨むことができます。
準備を徹底する姿勢は、仕事や日常生活でも大いに活かせる能力です。
ただし、準備のしすぎで負担が増したり、完璧を求めすぎて自分を責めてしまう場合もあるため、適度な準備を心がけるとよいでしょう。
4. 観察力が高い
あがり症の方は他人の表情の変化や感情の機微にも敏感で、小さな変化や細かい点に気づく能力に優れています。
その観察力の高さゆえに他人の目を気にしすぎてしまうというマイナス面でもあるのですが、この観察力は、周囲の人の体調や気分の変化をいち早く察知するのに役立ちます。
また、自分自身の反応にも敏感であるため、必要に応じて対策を講じることができます。
たとえば、同僚や友人が元気がないと感じた際にすぐに声をかけるなど、相手を気遣う行動ができるのは、この観察力の賜物です。
こうした能力は、仕事や人間関係を円滑に進めるうえで非常に重要です。
5. 共感能力が高い
最後に、あがり症の方は共感力が非常に高いです。
自分の辛さや感情を深く理解しているからこそ、他人の気持ちにも敏感に寄り添うことができます。この共感力は、他者との信頼関係を築く際の強力な武器となります。
たとえば、友人や同僚が人前で緊張することに悩んでいたら、あなたもその境遇に対して自然と共感し、一緒にその対策を考えてあげることができるのではないでしょうか。
このような共感能力は、仕事や人間関係を良好に保つうえで非常に役立ちます。
あがり症の人が持つ強みを活かすには?
ここからはあがり症の人が持つ強みを活かす方法について、どのような場面でそれが発揮されるのかをお伝えします。
あがり症の特性を活かすことで、家族や友人との深いコミュニケーションや職場での貢献など、さまざまなシーンでポジティブな影響をもたらすことができます。
家族や友人との深いコミュニケーション
例えば、家族との関係では、あがり症の人は子どもやパートナーが悩みを抱えている際、共感力の高さからそのサインをいち早く察知することができるでしょう。
そして、励ましたり、適切なアドバイスをしたりすることで、より深い信頼関係を築くことができます。
友人関係でも同様で、友達に寄り添う姿勢を自然に取れるため、相手に安心感を与えることができます。
このような能力は、良好な人間関係を築くうえで非常に大切なものです。
職場でのクッション役
職場において、あがり症の人はチームの潤滑油のような役割を果たすことができます。
例えば、チームプロジェクトで意見が対立する場面では、どちらの立場にも共感し、間に立つことで解決策を提案することができるでしょう。
このようなクッション役の存在は、職場の人間関係を円滑にし、チーム全体のパフォーマンスを向上させることに繋がります。上司としても、部下としても、あがり症の人がいると非常に助かると感じる方が多いのではないでしょうか。
共感力を活かした営業や接客
あがり症の人は、相手の細かな反応に気づきやすいため、営業や接客の場でもその能力を発揮することができます。
例えば、お客様が不安そうな表情をしている時にその心配事を迅速に察知し、解決策を提供することで、相手に安心感を与えることができます。
大勢の人前で話すのが得意ではない場合でも、誠実さや聞き上手な姿勢で結果を出すことは十分に可能です。実際、大勢に話す人が必ずしも成績が良いわけではなく、細かな気配りや共感力で成功している人もたくさんいます。
おわりに
ここまでお伝えしたように、あがり症は一見するとネガティブな特徴のように思われがちですが、実際には多くの強みを秘めています。
真面目さや成長欲、準備力、観察力、共感力といった特性は、自分自身をより良くしていくことや他者との関係構築において大いに活かせます。仕事の場で大きな成果を上げることもできるでしょう。
あがり症で悩んでいる方は、自分の特性を強みとして捉え、それを活かしていくことで新たな可能性が広がるでしょう。
「あがり症であることは悪い点だ」と考える必要はありません。
ぜひ自分自身の力を信じて、一歩ずつ前に進んでください!
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