視線恐怖症・対人不安の改善体験談|20年の悩みを抜け出した”一歩”とは

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この記事でわかること

  • 20年間続いた視線恐怖症・対人不安が、どんなきっかけで改善し始めたのか
  • なぜ根性や精神論での取り組みがうまくいかないのか、その理由
  • スモールステップという考え方が、対人不安の改善にどう効くのか
ザッキー

こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです

今回は、視線恐怖症・対人不安の悩みを抱えてWaReKaRaゼミに参加し、プログラムを終えたTさんにインタビューをさせていただいた内容をもとに記事にまとめました。

Tさんの悩みは、中学生の頃から始まったと言います。30代になった今まで続いていたということは、実に約20年間、人の目が怖い・外に出るのがつらいという感覚と一緒に生きてきたということです。

20年間、ずっと頑張ってきた。でも変われなかった。そんなTさんが、何をきっかけに、どう変わっていったのか。同じように悩んでいる方に、ぜひ読んでほしいインタビューです。

20年悩み続けたTさんの、悩んだきっかけ

Tさんが人の目を怖いと感じ始めたのは、中学生の頃のことです。当時、いじめを受けた経験があり、そこから少しずつ自分への自信を失っていきました。「人に自分がどう見られているか」がとても怖くなり、それが長年にわたって続いていたと言います。

具体的にどんな悩みがあったかを聞かせてもらうと、こんな言葉が返ってきました。

「外に出ること自体がそもそもつらくて。仕事でも、周りの人と同じようにしようとして気疲れしてしまったり、近くに人がいるだけで緊張してしまって。仕事が続かないとか、自分の好きなことに挑戦できないとか、そういうのが悩みでした」

人がいるだけで緊張してしまう。好きなことに挑戦できない。この言葉、刺さる方も多いんじゃないかなと思います。

視線恐怖症や対人不安というのは、単に「人と話すのが苦手」というレベルではなく、生活そのものに影響が出てきます。Tさんの場合も、外出すること、職場で普通に働くこと、やりたいことへの挑戦と、社会生活の広い範囲に影響が出ていました。

それでもTさんは、自分なりにどうにかしようとし続けてきたんです。その話を聞いたとき、僕はすごく胸に来るものがありました。

なぜ「根性で乗り越えよう」がうまくいかなかったのか

WaReKaRaゼミに来る前、Tさんはどんな方法で悩みを乗り越えようとしていたのでしょうか。

「とにかく実践あるのみというか。外に出るのがつらければ、出続けることで良くなろうとしていました。でも体調が悪くなるまで頑張って、しばらく引きこもって休んで、また頑張って……という繰り返しを、約20年ずっとやってきたんです」

聞きながら、なんともしんどいサイクルだなと感じました。ガッツがある人なんです。でも、その頑張り方自体がさらなるつらさを生んでいたんですね。

精神論だけでは変わらなかった理由

「とにかく動き続ければ慣れるはずだ」という考え方は、一見まともに見えます。でも対人不安の場合、ただ場数を踏むだけでは改善しないことが多いんです。なぜかというと、根本にある思考のパターン、つまり「人に変だと思われたらどうしよう」「自分はダメだ」という認知のクセが変わっていないからです。

どれだけ人前の場に出ても、頭の中が同じ解釈をし続けている限り、緊張は繰り返されます。体が疲れ果てて休んで、また挑戦しても同じパターンに陥る。Tさんが経験してきたのは、まさにそういう状態だったんだと思います。

こういったサイクルに陥りやすい方には、いくつか共通した思考のクセがあります。「もっと頑張れば何とかなるはず」「根性が足りないから変われないんだ」と自分を責めて、そして「つらくても社会に出続けることが正しい」という固定した信念です。

悪い意味ではなく、真面目で責任感が強い方ほど、このパターンに入りやすい。でも、頑張り方を変えないまま頑張り続けることは、残念ながら改善への近道にはなりません。

Tさん自身も振り返って「ある意味、同じ失敗をずっとやってきていた」と話してくれました。知識のインプットなしに実践だけを繰り返していたから、なぜうまくいかないのかが分からないまま20年が経ってしまった、と。

「やり続けること」と「正しい方向で取り組むこと」は、別のことなんですよね。

WaReKaRaゼミとの出会い。知識で整理するという発想

Tさんがゼミに来たのは、新しい職場に入ったばかりのタイミングでした。慣れない環境で、自分自身の症状がいつも以上に強く出てしまっていたと言います。

「視線恐怖症であったりとか、全般的に不安症というのがありまして。それが結構苦しくて、なんとか軽くする方法がないかなってことで、ネットで調べているうちに、ザッキーさんの個別相談に出会いました」

視線恐怖症や不安症で悩む方の多くは、Tさんと同じようにネット検索から情報にたどり着く方がほとんどです。情報はあってもどうすればいいかが整理できないままになっていることが多い。そのタイミングで個別相談を受けてみた、というのがTさんの入口でした。

受けてみてどうだったか聞くと、こんな言葉が返ってきました。

「今までは精神論でやってきていたので、知識面でいろいろ教えていただいたり、今までとは別のアプローチで良くなろうという気持ちになって、参加を決めました」

精神論じゃなくて、知識と対処法で整理していく。この発想の転換が、Tさんにとって大きなポイントだったようです。

「同じ悩みを持つ人がこんなにいる」メンバーの存在が与えた安心感

ゼミに参加してみて最初に印象に残ったことを聞くと、Tさんは他のメンバーの存在を挙げてくれました。

「他にも自分と同じような悩みを持っている方がたくさんいることを知れたのは、すごく励みになりました。今まで職場では悩みを隠して無理していたので、悩みや不安をいつも受け入れてもらえる、共感してもらえるというのは、精神的にすごく支えになりました」

一人で抱え込まなくていいと思えたこと

対人不安や視線恐怖症の悩みというのは、なかなか人に話せないものです。「そんなこと気にしすぎ」「気合いでどうにかなるよ」と言われるのが怖かったり、そもそも周りに同じ悩みを持つ人がいないように見えたりする。だから、ずっと一人で抱えてきた方がほとんどです。

でも、ゼミに入ると、同じような悩みを持ちながら、それでも一歩を踏み出そうとしている人たちがたくさんいる。WaReKaRaゼミでは、LINEグループでそれぞれの毎日ワークを共有したり、Discordで他のメンバーと交流したりできるオンラインコミュニティがあります。
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そうした場があったことは、Tさんにとっても大きな支えになっていたようです。

「あの人も頑張ってるっていうのは、すごく自分にとって励みになりました」

自分だけが苦しいわけじゃない。その実感は、どんな言葉よりも力になることがあります。

電車での”客観的な自分”を見て、気づいたこと

Tさんの話の中で、特に印象的だったエピソードがあります。ザッキーが東京に来たタイミングで、Tさんと実際にお会いできたとき、電車に乗っているTさんの姿を客観的に撮影する機会がありました。

「初めて自分が外でどういう風に振る舞っているか、自分の立ち姿を客観的に見せていただいたのは、すごく大きかったです」

思い込みと現実のズレに気づいた瞬間

Tさんはずっと、「電車の中で視線が変にならないよう、下を向いて固まっていることが正解だ」と思っていたそうです。それが自然に見える方法だと、無意識に信じていました。

でも実際に映像で見てみると、周りの人たちはみんなリラックスして、好きなように動いていた。そしてTさん自身は、固まりすぎていて、むしろそちらの方が不自然に見えていたんです。

「自分では自然に社会に溶け込めていると思っていたら、固まっていた方が溶け込めていると思ってたんですけど。実際はみんな結構リラックスして好きに動いてるし、自分自身も画像の中では、もうちょっと動いても全然変なことはないなって気づけました」

これは対人不安に共通するとても重要な気づきです。自分が他者からどう見られているかのイメージと、実際に見られている姿には、大きなズレがあることが多い。頭の中の自分像がひとり歩きして、実際よりもずっと大げさな不安を生んでいるんです。

映像を見たことで、Tさんの中に「リラックスしていいんだ」という新しい感覚が生まれました。これは言葉で「大丈夫ですよ」と言っても、なかなか腑に落ちないものです。でも実際の映像という形で自分の姿を見ることで、初めて体感として受け入れられた。

「思い込みの中にいる自分」を、外から客観的に見る。それだけで世界の見え方が変わることがある。Tさんのエピソードは、それをまさに体現してくれていました。

スモールステップ。ハードルを下げることで見えてきた可能性

ゼミの中でもうひとつ、Tさんが大事だったと話してくれたのがスモールステップという考え方です。

「スモールステップでやっていくことをすごく教えていただいて、自分でハードルを上げすぎていたなということに気づきました」

小さく始めたことが、大きな変化につながった

Tさんがこれまでとっていた方法は、新しい会社に転職して、そこで慣れていくというものでした。いきなりハードルの高い場所に飛び込む、という選択です。でも、それは1段飛ばしどころか、10段飛ばしくらいの挑戦で、うまくいかないのも無理はなかったんです。

スモールステップとは、今の自分にとって「少し頑張れば届く」くらいのステップを積み重ねていく方法です。大きな目標に向かう前に、まず小さな成功体験を積んでいく。

Tさんの場合、コミュ障向けの会話練習会への参加がスモールステップの1段目になりました。

「練習会に参加することで自信がついて、その結果、職場でもコミュニケーションを取ってみようと思えるようになりました」

職場でいきなり頑張ろうとするのではなく、まず「似た悩みを持つ仲間との会話練習」という低めのハードルから始めた。そこで自信がついたから、職場という本番の場でも行動できるようになった。この順番が大事なんです。

「スモールステップの1段目を何回も繰り返しているうちに、だんだん慣れてきて、2段目にいけるかなという状態になれた」と、Tさんは話してくれました。

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悩みの質の変化。受け身から主体的な自分へ

半年も経たないうちに、Tさんの中では確かな変化が起きていました。それは悩みの量が減ったというより、悩みの質が変わったという変化です。

「最初の頃は、外にまず出るにはどうしようかとか、人の目が気にならないためにはどうしようかみたいなことが、頭の中で堂々巡りになってたんです。でも会話の練習会に参加していくうちに、どういう話題が受けがいいんだろうとか、どうやったらリピートしてもらえるかとか、そこから仲間作りに発展させたいとか、そういう考えが出てきました」

以前の悩みとは違う場所で悩めるようになった

以前の悩みは「外に出ること」「人の目を気にしないこと」という、いわばゼロ地点に立つための悩みでした。でもいまの悩みは「どうすれば会話が盛り上がるか」「どうすれば仲間を増やせるか」という、一歩先を目指す悩みへと変わっています。

悩みがなくなったわけじゃない。でも、悩んでいる場所が変わった。この変化はとても大きなことで、「外に出る・出ない」の段階を、知らないうちに乗り越えてきたことを意味しているんです。

Tさんは「受け身じゃなく、主体的な感じに変わってきた」とも話してくれました。会話の練習会を自分で主催するようにもなったそうです。

仕事についても、変化がありました。ゼミに参加する前後で入った職場に、いまも安定して続けられているとのことでした。

「ちょっとずつ慣れてきました」というシンプルな言葉が、すごく清々しかったです。20年間、仕事が続かなかったTさんが「続けられている」という事実は、どんな言葉よりも雄弁に変化を物語っていると思います。

Tさんから、同じ悩みを持つあなたへ

インタビューの最後に、過去の自分や同じ悩みを持つ方へのメッセージを聞かせてもらいました。

「自分は結構頭が硬い方だったと思うので、もうちょっと頭を柔らかくしてほしいというか。意外なところに良くなるコツやヒントがあったりするから、関係ないと思ってもできそうなことがあれば、どんどんやってみるといいよ、って言いたいです」

「関係ないと思ってもやってみる」。これはとても大事な視点です。対人不安の改善に効くアプローチは、想像もしていなかったところにあることも多いんですよね。先入観を持たずに、できそうなことから試してみる。その柔軟さが、変化への入口になるんです。

「僕もまだまだ緊張とか対人関係の不安はあるんですが、それでも以前より人と関わるようになったことで世界が広がって、人生がすごく楽しいなって思えています。普通の人にとっては何でもないことかもしれないけど、今まで苦しんだ期間があった分、より楽しく感じられるというところもあると思うので、一緒に頑張っていければなと思います」

完全に不安がなくなったわけじゃない。でも、世界が広がった。人と関われるようになった。その分だけ、楽しさの解像度が上がっている。

苦しんできた時間は、より深く楽しめる力に変わる。Tさんの言葉が、僕の胸にもしっかりと残りました。

まとめ

今回のTさんのインタビューで、特に伝えたかったことを改めて整理します。

  • 精神論・根性論だけでは、悩みの根本にある思考のクセは変わらない
  • 知識を得て、正しいアプローチで取り組むことが、長年の悩みを変えるきっかけになる
  • 客観的に自分の姿を見ることで、思い込みと現実のズレに気づける
  • いきなり大きな挑戦より、スモールステップで自信を積み重ねていく方が確実
  • 悩みの質が変わることが、改善の実感につながる

20年間変われなかったTさんが変われたのは、ガッツが増えたからでも、運が良かったからでもありません。取り組む方向が変わったから、です。

もし今、同じように長年悩んでいてどうしたらいいかわからないと感じているなら、一人で抱えず、知識と仲間の力を借りてほしいと思います。


WaReKaRaゼミでは、対人不安や視線恐怖症の悩みを「知識と実践の両輪」で改善していくためのサポートをしています。

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Tさんのように、悩みの質が変わる体験を、あなたにも味わってほしいと思っています。