【脇見恐怖症の改善】カウンセラーが体験談をお伝えします
こんにちは、WaReKaRaゼミ代表「対人不安解消の専門家」ザッキーです
今回は脇見や視線恐怖症の悩みを改善していく方法についてお伝えします。
脇見恐怖症は「自分の視界に入る人や物を見ることに関して、不安や罪悪感を感じてしまう、視線に関する恐怖症の一種」です。
脇見恐怖症で悩んでいる人には、自分の視線を気にするあまり、見てしまうことで周りの人から嫌われてしまうのではないかと心配しています。
実際に脇見恐怖症で悩んでいる方達からこんな相談をよく受けます。
- 隣の人や斜め前の人が視界に入ってきて怪訝な表情をされたことがあります
- 周りの人から「イライラした感じ」を出されます
- 避けられたり嫌われていると感じます
- 目を合わせると、気まずそうにそらされることが多いです
これらは脇見恐怖症による典型的な悩みです。
しかし、事実として脇見によって相手が不快な感情になっていることはほとんどありません。
そのことについて、今回、僕自身の経験とこれまでたくさんの方の相談に乗った経験からお伝えさせていただきます。ぜひ最後までご覧ください。
〜目次〜
他者に相談・確認してみること
脇見や視線恐怖症を改善していく上で、とても即効性があって、悩みも軽減できる行動があります。
それは「他者に相談・症状の確認をすること」です。
いまこれを聞いて、皆さんはどう思いましたか?
- 「そんなこと怖くてできない」
- 「『視線がおかしいね』とか言われたら傷つきそうで怖い」
- 「友人や家族に確認したら変な人だと思われるのがこわい…」
- 「誰かに話を聞いてほしいけど、相手を困らせたり迷惑をかけてしまうかも…」
こんなふうに思ったかたも多いんじゃないでしょうか?
脇見の症状で悩んでいる時は「他人からどう思われるか」という他人の評価や他人の目が過剰に気になっている状態のため、「悩みを自己開示することで、相手からどう思われてしまうのか」が気になってしまうのは当然とも言えます。
怖いと思うことは自然な状態なので、安心してください。
ですので、ただ「相談してみましょう」「確認をしてみましょう」と言われても、「はい、じゃあそうしてみます」とはすぐには行動に移せないですよね?
そこで、皆さんが少しでも勇気をもてるように僕自身の体験談やカウンセリングをうけたクライアントの体験談を通してお話させていただきます。
他者に確認をしてみた(ザッキーの体験談)
こんなふうにお話していますが、僕自身も他者に確認してみることは中々できませんでした。
特に身近な人に話すのは「迷惑をかけてしまうのではないのか」「そのあとの関係性が気まずくなるかも」「その人自身も気にするのではないのか」と考えて中々話せませんでした。
両親に話したのも、悩み始めてから10年ほど経ってからだったと思います。
親友に話したのもそれくらいで、かなり時間が立ってからでした。
僕がどんなふうに他者に確認してみたのか、自己開示できたのかを少し長くなりますが、お話しさせていただいます。
症状発症から、高校時代まで
僕が一番最初に他者に確認してみたのは中学3年の頃でした。
サッカーのクラブチームが一緒で、塾も一緒の友人がいました。
「この友人なら聞いてもすぐ忘れてくれるだろう。あんまり深くとらえずに聞いてくれるかもな」と思い勇気を持って切り出してみました。
症状の説明ができるように、具体的に悩んでしまう場面を詳しく話しました。塾で黒板が見れなくなる、気になる異性がいると集中できないなど、苦痛を伝えました。
話しても、なんでそれがつらいのか症状自体の理解はしてもらえなかったのですが、初めて人に明かしてすっきりした記憶があります。
話して受け止めてくれただけでも気持ちが楽になったんです。友人にはいまでもすごく感謝しています。
しかし、そのあと高校に入り、学校の友達、初めてできた彼女にも相談できませんでした。
学校だと変な噂が広まるのではないのか、これから気まずくなりたくないという思いがあり、「すこし対人関係でなやんでいることがあるけど、詳しくは話せない」というニュアンスで伝えていました。
実際に友達と複数人で遊ぶときも対面の座席で目のやり場に困ったり、授業中も席の間隔が近いと眼鏡をかけたりと調整しながらすごしていました。
高校で初めてできた彼女と映画館でデートするときはしんどかったです。症状が気になるせいで別れてしまったということもありました。
最もツラかった浪人生時代
大学入試のために1年間浪人生活をしたときはとてもつらかったです。
席の間隔がとても近く、毎日長い時間授業があったので、端の席でないと集中できませんでした。
浪人生活になって友達とも少し距離をとるようにもなりました。
予備校の友達とは普通に仲良くしたい気持ちはあったのですが、脇見で人に迷惑を掛けたくないとか、みんなの勉強を邪魔したくないとか考えていたので、もっと仲良くしたかったけど、距離をおいていました。
浪人生活をして勉強しているにも関わらず、集中できずに夏の模試では成績が下がっていました。
当時担当していた先生から父親との三者面談で
「あたな本当に勉強しているの?」
「成績が下がるってどういうこと?」
「恥ずかしくないの?」と父親の目の前で怒られたこともあります。
予備校の先生にもお父さんにも「集中できなくて…」と言うしかなく、先生からは言い訳をしていると思われていました。
当時とても悔しくてつらくて、しょうもないことで悩んでいる自分がばからしくなって、トイレの個室で泣いたこともありました。
その時にたまたま高校の友だちに泣いている事がバレて、その時に辛くて、軽く悩んでいることを打ち明けたりしました。
言うのが怖くて、詳しくは言わなかったのですが、自分が辛そうなことを理解してくれて、少しそのときに気持ちは楽になりました。
自分がお爺ちゃんになったら話すと約束したりもしました。
大学時代、少しずつ自分を変える挑戦をした
なんとか大学に合格できて、それでもやはり家族や親友など身近な人に対しては中々症状のことを言えなかったのですが、初対面の人やあまり授業など一緒に受けない人には、
「もう嫌われたとしても会わなければいいし、言っても大丈夫かもしれない、言えるかもしれない」
と少しずつ思えるようにもなりました。
脇見恐怖症という症状の名前は中々言えなかったのですが、大学の友達やサークルなどで、精神的に悩んでいることがあるとか、心理学について勉強したいことなどは少しずつ話せるようになって、本当にスモールステップですが、自己開示ができるようになりました。
そんな中で一度、心理学の講義の中で隣に座って仲良くなった相手に症状のことを話して、確認してみようというという気になりました。
最初に軽く自己紹介をしていて、テーマが心理学であったので、話しやすい雰囲気もあったので大丈夫なのかもしれないと勇気を振り絞りました。
ザッキー:「〇〇さん、いきなりなんですが視線恐怖症って症状知ってます?」
相手:「あー他人から視線を感じることが怖いっていう症状ですか?」
ザッキー:「はい、一般的にはそういう認識なんですが、見られるのが怖いだけでなく、人を見るのが怖いという視線恐怖症もあって、その中でも脇見恐怖症という症状があって、周辺視野に入ってくる人、脇に入ってくる人が気になって、集中できなくなったり、自分の視線で相手に威圧感を与えたり、集中力を阻害させてしまったりして罪悪感を感じてしまう症状があるんですけど、ご存知ですか?」
相手:「いや初めて聞きました」
ザッキー:「さっき自分の成長のために今日参加したとお話していましたが、実は自分がその脇見恐怖症という症状で悩んでいて、それを改善するために心理学を学んでいて今日参加したんです」
相手:「おお、そうなんですね。一見フクザキさんすごく意識が高くてそんなふうに見えませんでした」
ザッキー:「ですよね、、なのでこの授業中も先生のお話を集中して聞きたいんですが、前を向いたときに横にいる〇〇さんが視界の端に入ってきて、隣にいることが気になっていたんです。もしかしたら何か視線を感じて集中できていないのではないのかなと思っていました」
相手:「えええ、そうなんですね。そんな気を使わなくてよかったのに」
ザッキー:「ちょっと聞きたいんですけど、この授業中僕の意識とか視線って何か感じたりしましたか?」
相手:「いやまったくなにも感じませんでしたよ、僕は先生の授業に集中していたので、フクザキさんが隣りにいることなんてあんまり意識していませんでしたし、見られているなんておもわなかったですよ」
ザッキー:「そうなんですね。すごく安心しました」
当時の僕からしたらすごく緊張したのですが、聞いて本当に良かったと思いました。
初対面の人に初めて確認してみた感じだったので、怖さがあったのですが、相手は嘘付いている感じもなく、ありのままを話してくれたような気がしました。
その後も初対面の人や数回会った人に確認するということを繰り返しました。
例えば講義でとなりで貧乏ゆすりをしている人や肘をついている人に、肘をついている理由やどうして貧乏ゆすりをしているのか確認してみたりなどもあります。
視線のせいで相手はイライラしているのではないのかなと思いましたが、全員が「自分の癖」「無意識だった」「勉強するときいつもそうなっている」と言っていました。
たしかに自分にも勉強するとき、難しいことをやっているときは肘をついて考える癖はあるし、無意識でやっていることでもありました。
症状のことが気になってしまうときは、そういったことを忘れるくらい自分にしか意識がむかなくなります。
他にも色んな人に脇見恐怖症の症状を説明すると、
「僕自身脇見はめっちゃしていますよ。きれいな人がいたらガン見しますし、べつに悪いことじゃないんじゃないですか?」とか
「視界にはいる周りが気になるのはなんとなくわかる気がする。カフェとか電車って端の席が一番落ち着くし。別にいいと思うよ」
と症状のことを別に良いことだと肯定してくれる人、その感覚なんとなくわかるかもと共感を示してくれる人もいました。
「いや、でも、視線や意識だけで相手の集中力がなくなるっておかしくない?」
「集中していたら隣の人がだれであろうと気にならないけどな」
とはっきり言ってくれる人もいました。たしかに自分の意識が伝わることを過信してしまっていて、そもそも相手が自分に興味がなかったりするとどうでもいいよなと感じたことも発見ではありました。
こういったことは自分ではなかなか思いつかないことであったので、他者に確認してみることの大切を痛感しました。
関西で脇見恐怖症のオフ会に参加、現在まで
その後、脇見恐怖症の方同士が集まるオフ会にも参加しました。
GoogleやSNSで「脇見恐怖症 大阪 コミュニティ」「脇見恐怖症 関西 オフ会」などのキーワードで検索し、関西で活動している仲間を探しました。
当時LINEのコミュニティがあったので、そこから関西の人が主催されている会に参加して、居酒屋で「今脇見をしたんですがどう感じますか?」と確認してフィードバックをもらったり、カラオケでお互いにカメラで動画を撮りあったりしてどう見えるか確認しました。
自分1人でやったことはあったのですが、誰かに動画を撮ってもらったことがなかったので、初めてそこで自分の視線を他者から確認してもらえてすごく安心しました。
どの場面を切り取っても、何度も確認しても「視線は動いていない」し、相手も「何も感じない」とフィードバックが返ってきました。
社会人になってからはコーチングや心理学を学び、悩みを話すことができるコミュニティに入ったので、そこで脇見以外の人にも自分の症状を自己開示する機会も多かったです。
実際に、20人以上の人に直接僕の視線について尋ねてみましたが、変だとか視線がおかしいと言う人は誰もいませんでした。僕の症状は実際には他人には伝わっていないということが確信できました。
カウンセラーとして独立する前に、当時コンサルやコーチングを受けていたコーチから「これから独立するならSNSで自分の経験を発信してみてもいいんじゃないか」と提案をされました。
これまで中学や高校、地元、家族など悩んできた当時の身近なひとに伝えることはしていなくて抵抗がありました。すごく悩んだのですが、自分がカウンセラーとしてこれからやっていく覚悟を持つために、この機会にやってみようと、思い切ってFacebookで自分の脇見恐怖症の過去を投稿しました。
昔の友だちからたくさん連絡がきて、応援のメッセージが届きました。
誰も自分を否定する人はいなかったです。自分が過去迷惑をかけたかもしれないなと感じた人も応援してくれたり、あらためて自分は嫌われていたわけではないことを知りました。
たくさんの人に自己開示してみて、他者からフィードバックをもらって、この症状は自分の頭のなかで起こっていることだと確信がもてました。
他者に確認をしてみる(クライアントの例)
今までたくさんの脇見恐怖症の方をサポートしてきましが、誰1人として視線がキョロキョロしている人や見られていると僕が感じる人、違和感を感じる人はいませんでした。
それを直接フィードバックしても、その事実を信じることができず、悩んでしまう人もいます。
たしかに僕1人が言ったとしても「気を遣っているのではないのか」、「本当かどうか信じられない」という気持ちもわかります。
そこで信じてもらえるように、先程のような僕の過去の体験をクライアントさんに詳しくお話ししています。
その上で、信頼できる他者もしくは、嫌われてもいいと思える人など、他者に確認してみたほうがいいことをおすすめしています。
傷つくかもしれないと怖くて最初はなかなか行動に移すのが怖かったクライアントさんも、カウンセリングをかさねると徐々に勇気が湧いてきて、「頑張って伝えてみます。確認してみます」となる方も多いです。
実際にそれで他者に確認してみたら過去の僕と同じように
「悩んでいたなんて全く分からなかった」
「それってどういうこと??」
「視線なんて感じたことない」
という返答がくる人が来るという意見が多かったです。
迷惑をかけているかもしれないと思っていた相手が、むしろ
「なんか困ったことあったらサポートするよ」
「一緒に改善するために、できること考えよう」
と言ってくれる人も多いみたいです。
これまで他者に確認してみた人で「やっぱりそう思ってた…」「迷惑だと思ってた…」という意見をもらった人は誰ひとりとしていませんでした。
家族やパートナー、いつも前にいる職場の人など、長く一緒にいる人でさえも何も感じないと言っていて、「そんな返答が来てびっくりした」「絶対おかしいと思われていると感じた」と話しているクライアントさんは多いです。
聞いたことによって、いつもカタカタ音を立ててキーボードの叩いていたのは視線でイライラしていたわけではなく、本人の癖であるとわかってスッキリして働きやすくなったり、その人との関係性まで変わってコミュニケーション取りやすくなった人もいます。
また、話したことをきっかけに、職場での席を変更して働きやすくなった人もいます。
学校であれば席替えで端の席にしてくれるように考慮してくれたりして、学校に行きやすくなった人もいます。
いままで1人で抱えて悩んでいたのはなんだったんだろう、早めに確認したらよかったと思う人が多いです。
気になっている相手でもいいし、話しても受け入れてくれそうな信頼できる人、初対面の人、誰でも大丈夫なので、自己開示してみると、今悩んでいる状況が少しでも変化してくことは間違いないです。
他者に確認する前に意識したほうが良いこと
次に他者に相談・確認する前に意識したほうがいいこと4点についてお話します。これを知ってるか知らないかで相談の仕方や受け取り方が変わるので、こちらも最後までご覧になってください。
① まずあなたが自己理解を深めて、説明する
いきなり悩みを打ち明けようとするのではなく、まず「自己理解を深める」ことが大事です。
自分自身の感情や症状を整理し、なぜそれが起こるのかを理解することで、他者への説明もしやすくなります。
ただ、自分が脇見恐怖症の症状で悩んでいると整理するだけでなく、「その症状の概要」など一般的にどういったものなのかということは理解しておいた方が良いです。
一般的にどういったものなのかを知らないと、説明してもうまく伝わらないことがあります。
うまく伝わらないと、どんなに現状の苦しみや悩みを伝えたとしても「考えすぎだよ」「あなたの勘違いじゃない?」「そんなの慣れだよ」など、そんなふうに一蹴されてしまうかもしれません。
なので自己理解を深めて整理をした上で、「どのように説明をするか」というところまで考えておくと良いです。
色々と悩みを話していたら「結局何が言いたかったんだっけ」と言うことにもなりますので、どういう風に伝えるか事前に考えておくことをお勧めします。
できるだけ簡潔で、わかりやすい言葉を選んで、自分の気持ちを率直に伝えることを心がけましょう
もし緊張で悩みを上手く伝えられるか自信がないという人、もしくは伝えても理解されるか不安な人は、相手の理解を助けるために症状の説明がまとめられている情報を見せて説明してみてください。
自分の症状や「当事者はこういったことで悩んでいる」という情報を客観的にまとめているようなウェブサイトやページ、動画、本の一部などの情報を相手と共有することで、相手も理解を深めることができます。
引用してくる情報の量が多いと、相談を受ける相手にも負担になってしまいますので、ある程度要約したり「この部分を見て」というふうにまとめてから共有してみてください。
② 切り出し方のコツ、相手に期待することを決めておく
最初に話を切り出す時は特にすごく緊張しますよね。
僕自身最初友達に話すときはすごく緊張しました。
切り出し方のコツとして、対面していざ話そうとなると、話題を相談のことに変えられなかったり、緊張して言葉がでてこないという問題も発生してしまいます。
そこで、事前にLINEで、
「明日ちょっと相談したいことがあるんだけど、少し時間ある?」とか
「最近ちょっと気になる悩みがあって、直接会って話したいんだけど時間ある?」
など送ってから会うことで話しやすくなります。
家族など毎日過ごす人であれば、手紙を机においておくとかでも良いと思います。
家族だと面と向かって話すこと自体が恥ずかしくてできないという場合もあるかもしれません。
そこで、手紙で伝えてみることも手段の一つです。
そして、大事なこととして、悩みを相談して「相手にどうしてほしいのか」という自分の気持ちも事前に整理しておきましょう。
「悩んでいることをただ聞いてほしいのか」
「客観的な視点から今後の行動に対してアドバイスがほしいのか」
「”自分の視線の見え方について、どう見えるか”に対して意見がほしいのか」
など、相談を受ける人に対して何を求めるのかということは事前に決めておきましょう。
症状や悩みをただ話されても聞いている側はどうすれば良いのか困ってしまうこともあります。
実際脇見恐怖症の症状を説明しても、その感覚を理解してくれる人はいないです。
これは悩んでいる当事者にしかわからない感覚です。
なので、おすすめなのは自分がどう見えているかを確認することです。
家庭であれば
「テレビを見ているとき、自分の視線がお父さんに向いているような気がするんだけど、どう見えてる?」
「いつも食卓でご飯を食べているとき僕から視線や意識を感じたことある?」
こんなふうに聞いてみてもいいかもしれません。
職場であれば
「デスクワークをしているときに、自分の視界に〇〇さんが入ってきてとても気になることがあります。何か私から視線を感じたことはありますか?」
貧乏ゆすりや咳払いが気になる場合は「実は、私が作業をしているときに、〇〇さんが貧乏ゆすりや咳払いをすることがあるんだけど、それって何か特別な理由があるんでしょうか?」
「時々自分の視線や挙動ののせいでイライラしているのかと思ってしまいます」
「もちろん、これは私のただの感覚で、単純に気になってしまって。。」
こんなふうに相手のイライラの原因を聞いてみることも、直接的な解決につながる可能性があるので良いですね。
実際、職場で聞いてみたクライアントさんは、目の前の人はただ仕事でイライラしていただけで、全く自分の脇見と相手のイライラには関係がなかったというケースは非常に多いです。
もし本人に直接聞く勇気がないときは、学校であれば先生、職場であれば上司や周りの信頼できる同僚など第三者に聞いてみてもいいかもしれません。
第三者からの客観的な視点がわかったり(たとえば貧乏ゆすりは〇〇さんの癖だよ等)、第三者から間接的に話を持ちかけてくれたり、サポートしてくれるかもしれません。
どう自分が見えるかのフィードバックがたくさんもらえると、自分が変じゃないことを理解できて安心して過ごすことができます。
③ あなた自身が柔軟な状態でいるようにする
他者に確認したり、相談して
「全く気になったことないよ」「大丈夫だよ」など
このような返事が返ってきたらどのようにどう考えますか?
もちろん安心はするかと思いますが、考えが固定的になっていると
「この人は私に気をつかって嘘をついているんだ」とか
「この人はそう言ってるけど他の人はそうじゃないに違いない」
と、相手の意見を否定するような状態になっているかもしれません。
”自分の感じるものが全て”という状態になってしまうと、視点や考えが固まりすぎて、せっかく相手が客観的な意見やアドバイスをくれたとしても自分が受け入れられないということになってしまいます。
一般的には自分の脇見による視線は相手に伝わっていませんし、もちろん不快感も与えていません。
しかし、「絶対に自分の視線が他人に不快感を与えている」という考えが強固で自分自身がゆずらない場合、相談をしてもむしろ相手との仲に問題が発生してしまう可能性も出てしまいます。
せっかく意を決して相談したはずなのに、そういった失敗体験になってしまっては良くないです。
相手の意見を100%受け入れろとは言いませんが、まずは、
「自分の視線が迷惑でない可能性もあるかもしれないな」
「少なくともこの人がそう言ってくれているのは事実だし、信じてみよう」
「自分はこういう体験をしたけど、そうじゃないこともあるかもな」
というくらいに、考えを少しでも柔軟にしてみましょう。
例えば、「視線のことで悪口を言われた気がした」という一つの出来事に対しても「絶対に自分の視線が原因なんだ」と考えるのではなく、「自分の視線が原因かもしれないし、そうじゃないかもしれない」という風に「何かはわからないけど、色々な可能性があるかも」と思える状態で話すことをお勧めします。相手の考えやアドバイスを受け入れられる体勢になっていることが大事なんです。
また、感情的になりすぎないことも大事です。悩みに関して相談をしていると、悲しい気持ちだけでなく怒りの感情も出てくることがあるかもしれません。
感情が出てくること自体は悪いことではありませんが、その感情がたかぶってしまって相談相手からの返答やアドバイスに対しても怒りをあらわにしてしまうと良くないです。
自分がイライラしていたり怒ってしまうと、話を聞いている側の相談相手が「とりあえず適当に同意してスッキリさせて終わろう」と考えてしまっても仕方ないです。
また、そうなってしまうと相手は、もうそれ以降あなたの相談に乗ること自体も嫌になるでしょうし、最悪の場合距離を置かれてしまうということも考えられます。
悩んでいる時にはなかなか客観的になることは難しいですが、相談をする時にはできるだけ、悲しみや怒りに任せて一方的に感情的に話すのではなく落ち着いて双方向のコミュニケーションを取るようにしましょう。
もし思っていたよりスッキリしなかった場合や、相手の聞き方があまり良くなくてむしろ傷つき体験になってしまった場合も
「全部の相談でこうなってしまうんだ」
「人に話しても無駄なんだ」
「やっぱり誰にも理解されないんだ」
というふうに全てに対して当てはめようとしないことも大事です。
世の中には色々な人がいて、あなたと全く違うタイプの人もいますし、あなたと似ているタイプの人も勿論います。共感力の低い人も高い人もそれぞれです。
特に、今まで誰にも相談したことがなかったけど意を決して相談してみたのにうまくいかなかったという場合には「もう相談したくない」というふうに思うかもしれませんが、「あくまでその人と相性が悪かっただけだ」というふうに考えて、過度に一般化をしすぎないように注意しましょう。
④ お礼を伝える
当たり前ではありますが、相談に乗ってくれた相手にはしっかりとお礼を伝えましょう。
「話を聞いてくれてすごくスッキリしたよ!ありがとう」とか
「親身に相談に乗ってくれたことが嬉しいよ、ありがとう」
というふうに自分の気持ちと感謝を素直に伝えるようにしましょう。
悩みの相談を受ける側というのは負荷がかかるという人もなかにはいます。
お礼があるかないかで、相談相手も気持ちよく終わって、「できる限りサポートしよう!」「次も力になろう」と思えます。
また「なぜあなたに相談したのか」と言うことも相談相手に対して伝えられるとなお良いです。相手は「話を聞いてくれるなら誰でもよかったのか?」と思っているかもしれないので、「あなたが大事な人だからこそ私の悩みを理解して欲しい」とか「あなたが一番の友達で話しやすい相手だと思っているから、相談させて欲しいんだけど」というふうに誰でもよかったわけではなくて「あなたに相談したいんだ」ということを伝えるようにしましょう。
もし相手が困っている時にはあなたも相手を助けられるようになるために、継続的に良好な関係を維持してけるといいですね。
困ったときはお互いに協力したり、貢献しあえる関係でいることが、深い人間関係を築けるコツです。
おわりに
脇見恐怖症に悩む人は「私がおかしいんだ」というふうに自分を責めたり「こんな悩みを抱えている本当の自分を出したら、嫌われて人が離れていってしまう」と考えて思い詰めていることが多いです。
でも実際は他者に相談や確認をしても、人は離れていかないし、むしろ想像していたような悪い予感とは違う、肯定的なフィードバックが返ってくることがほとんどです。
僕自身、深く悩んでいた頃、友達にはじめて相談できたとき、気持ちが楽になったことを覚えています。ただ話を聴いてくれただけでも今まで隠したり秘密にしていてことを知ってくれる人がいて嬉しかったですし、客観的に「変じゃない」と言ってくれてとても助かりました。
それがあったから、自分の症状をより理解できたし、症状を改善したいという気持ちも湧きました。
今日お伝えしたことを意識して、周りの人と良好な人間関係を築きながら、自分も悩みを改善させていきましょう。
まずは自分が一人で抱え込まないことが大事です。信頼できる人々と一緒に克服していきましょう。
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今回、少しでも過去の僕と同じように悩んでいる方たちのチカラになりたいと思い、恐怖症改善のための3日間動画講座を作りました。
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改善のために必要な要素や改善のためのプロセス、また改善の方法を日常にどのように落とし込んだら良いかなどもお伝えしています。
僕自身が脇見恐怖症で悩んでいた頃の経験談や、そこからの今の考えなどもお伝えしていますので、動画講座をご視聴いただく方たちにも自分ごとに受け取っていただけると思います。
将来的には配信をストップするか有料に切り替える可能性も高いので、この機会にぜひお受け取りください^^
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